
私はお酒大好き(笑)。
お客さんに
「あの大酒飲みの子、面白いね」
って言ってもらいたいし。

私は飲むと壊れちゃう(笑)。
それに、一滴も飲まないで仕事できるし。

飲み上手じゃなくても、飲ませ上手ならいいと思う。

飲めなくても話し上手とかね。
あと、聞き上手になるとか。

無口な子でも目が輝いている子はナンバーワンになれるかもしれないし。

私のテクニックとしては、お酒飲めるんだけど
「飲めない」
って言う。
で、
「でも、○○さんからいただいたお酒だから飲んじゃおうかな」
とか。それ言うとすごく喜ばれる(笑)。

飲まなきゃやってられないっていうのもある。
こう見えて案外人見知りするし(笑)

でも、飲めない子がたまに飲むと、ホント、お客さん喜ぶんだよね。

それあるよね。タバコは吸わないって言うほうが得だし。

同伴も、ご飯一回食べてから行く。
小食のフリ(笑)。

「もう食べられない」
「カワイイ~」
みたいな(笑)。
酒は飲めても飲めないフリ

たくさんお酒が飲める子も楽しいけれど、ちょっと飲んで頬を赤らめているような女の子もまたかわいらしい。
一晩でいろいろな席をまわるキャバ嬢が、すべての席でお酒につきあっていたら体がもたない。
たくさん飲んでしまったら、トイレでリセットしてくるという女の子もいるが、飲まない方がいろいろと得なこともあったりするのだ。
たとえば、乗り気でないアフターに誘われたとき、酔ったフリをして自分はそれ以上飲まずに、客だけにたらふく飲ませてつぶしてしまう。
こうすれば、人のせいにできるし、体的にも気持ち的にも負担が少なくてすむ。
タバコを吸っていても吸わないと言い、たとえ大食漢であったとしても小食のフリをする。
女の子のかわいくてしたたかなウソである。
キャバ嬢はどこまでもテクニシャンなのだ。

イロコイってわかるかな。
専門用語なんだけど。
キャバクラって疑似恋愛を売りにしてるでしょ。
そのなかでも、特にそういう営業をしてるイロコイ色の強い子と、そうじゃない子がいるんだけど、イロコイで通ってるお客さんは切れるのが早い。

早く切れるというか、来なくなったりする。

指名しなくなったりね。

逆に、疑似恋愛じゃなくて、人間としてお付き合いできるお客さんっていうのは、それこそ女の子が連絡とらなくしない限りはずっと続いたり。

何年も何年も応援してくれたりするから、お客さん全部が疑似恋愛かと言ったらそうじゃない。

キャバクラって、いい人間関係を作る場でもあるんだよね。

何かやるときに力になってくれたりとか。

疑似恋愛をしてる人は、やっぱり切れちゃうもんね。
そもそも疑似恋愛とは

キャバクラは疑似恋愛をするための場所だ。
若くてキレイで、気が利いて優しい女の子とお酒を飲んで会話をする。
それは、あたかも恋人と過ごしているかのような時間を楽しめる。
近頃、といってもだいぶ前からなのだが、「疑似恋愛」という言葉を聞くようになった。
ネット上で疑似恋愛を楽しんだり、テレビ番組で他人の疑似恋愛をみては感情移入したり。
とにかく、普通の恋愛ではない恋愛を求める人が増えているのは確かだ。
キャバクラにやってくる男性も建前は疑似恋愛。
でもその先には気に入った女の子と付き合いだとか、Hしたいだとかいう願望がありあり。
キャバ嬢は疑似恋愛を売りにしているのだから、それ以上の関係に持っていくのは至難の業である。
もともと疑似恋愛とはゲームなのである。
小難しい話

銀座のキャバクラで働く女の子は新聞を読まなくてはいけないというのがあるようだが、それがどこでも通用するわけではないようだ。
「私たちは、新聞よりもバラエティーだったりワイドショーだったり、何かネタを見つけられればいいかなっていうくらいで。
逆にそういう女の子はお客さんに引かれちゃいますね。
そんな堅苦しい話を聞きにきたんじゃないよ、って。
そんな話されたら酔いが醒めるよっていうお客さん多いですからね。
それに、知識をひけらかすような女の子は、そのお店の中でも嫌われるし。
お酒を飲んでバカになったうえで話をして楽しい子とかカワイイ子とか、そういう子のほうが人気が出る。
どんな彼氏だってエリートだって、家に帰って彼女と二人きりになればゴロニャンとかなるじゃないですか(笑)。
そういうのを分かち合える空間なんですよ。キャバクラは」
逆も考えられるのではないか。
キャバクラに来てまで小難しい話をする客も敬遠される、と。