キャバクラで印象に残る客になれ|攻略の近道はこちら

モテる男になる方法

 

[char no=1 char=”まきか”]気の弱そうなサラリーマンなのにすごくお金を持っている人で、でも、会話が盛り上がるわけでもなく…。[/char]
[char no=2 char=”るみい”]その人が、あるときこう言ったのね。
「この前オヤジが死んだんだ。
車の事故で。
嫌なオヤジだったから、受け取った保険金で飲んじゃってるんだよね~」
って。[/char]
[char no=1 char=”まきか”]何千万ものお金をパカパカ使う人だったんだけど、2年くらいたってから
「お金がなくなったからまじめに働くよ。ありがとう」
って言って来なくなっちゃった。[/char]
[char no=2 char=”るみい”]で、しばらくして、そのサラリーマンの連れで来ていたお客さんから、彼についての意外な話を聞くことになって。[/char]
[char no=1 char=”まきか”]「彼はそのお父さんのことが大好きで。
だから、とてもショックで仕事も辞めちゃって。
半ば自暴自棄で店にやってきたんだけれど、あなたたちが自分を理解しようとしてくれているのがわかって、安心して。
だからここで保険金を使い果たすまで飲み続けるって決めたみたいなんだ」[/char]
[char no=2 char=”るみい”]お父さん、居眠り運転のトラックにひかれてしまったって。
その寂しさや運転手に対しての憎しみをここで全部消すために飲み続けていたって聞いて。[/char]
[char no=1 char=”まきか”]そんなこと知らないし、
「ドンペリ、ドンペリ」
つて。
仕事中なのに涙が止まらなかった…。[/char]

 

キャバクラが人の心を癒す

 

キャバクラで女の子を落とすことしか考えていない男でも、ときにはそれすらも考えられないほど落ち込んだり、辛い思いをすることがある。

 

けれど、男っていうのはそういう本音を打ち明けるのが下手なんだよな、実際。

 

家族や彼女にも話せないことがある。

 

大事な人に心配をかけたくなかったり、男として弱みを見せるわけにはいかないから、必死で歯を食いしばってたりするのだ。

 

ホンネトークの男性もそうだ。

 

キャバクラに来てもなお、心を打ち明けることはなかったようだが、彼にとってはキャバクラがある意味、心を癒す場所になっていたのは確かだ。

 

事実は事実であって、何も変わらないのだが、キャバクラに来てありったけの金を使い、飲むだけ飲んで、騒ぐだけ騒いで.…。

 

そんな場所がほかにどこかあるだろうか。

 

キャバ嬢は、いろいろな種類の人間と出会い、多くのことを知っているからこそ人を癒すことができる。

 

ときには傷んだ心のケアもしてくれるカウンセラーになるのだ。

 

 

 

[char no=1 char=”まきか”]私ね、週7でショーやってた時に、顔が半分動かなくなっちゃったの。
突然自分がそういうふうになっちゃって落ち込んでいるときに、励ましたり応援してくれたお関客さんがいて。
すごく心強かったし、うれしかった。[/char]

[char no=2 char=”るみい”]私はそういうのじゃないけど、大阪のお客さんで3年間自分の親と会っていないっていう人がいたのね。
東京に住んでいれば、会おうと思えばいつだって会えるじゃない。
でも会おうとしない。
私ね、一人っ子なんだけど、親のことすごく大事だと思ってるから、私なりに真剣に
「絶対に会ったほうがいいですよ」
って話したの。
私のほうがずっと年下の小娘なのに、その人も私の話を真剣に聞いてくれて。[/char]
[char no=1 char=”まきか”]会いに行ったの?。[/char]

[char no=2 char=”るみい”]そうなの。
そのあとお店に来てくれて、
「本当にありがとう」
って言われて。
普段バカ話しかしない私なのに、私の言うことを真剣に聞いてくれて、感謝してくれて…。
水商売でも、その人の人生にかかわることができるんだなあ、つて思った。
だから、こっちもお客さんのことを「人」として迎えようと思ったの。[/char]
[char no=1 char=”まきか”]サービス業だし、形のないものを売ってるからね。
「ありがとう」
って言われると、ほんとにうれしいよね。[/char]

 

 

 

癒されるだけでなく、癒してあげるなにげない一言

 

いつもは客を喜ばせることが仕事のキャバ嬢も、落ち込んだり不安になることがある。

 

そんなとき、客のなにげない一言が彼女たちを救うことがあるのだ。

 

人と接する仕事だけにストレスも多いキャバ嬢は、人の優しさに触れたくなるときもある。

 

それを隙というかどうかは別として、そんな彼女たちの一面を見つけたら、あたたかく声をかけてあげるのもいいかもしれない。

 

キャバ嬢は、人間を見る目がとてつもなく養われていて、たとえ年下の子であっても、なかなか含蓄のある話をする場合が多い。

 

そんなときは、お金や売上のためだけでなく、本当に相手のことを思っって発せられている言葉に違いないから、男としても真剣に耳を傾けたほうがいい。

 

「ありがとう」

 

という言葉は、いつ誰に言われてもうれしい言葉ではあるが、サービス業の彼女たちにとっては、このうえない一言になる。

 

男としても、サービスを受けてあたりまえ、というのではなく、一言

 

「ありがとう」

 

と言っておきたい。

 

 

 

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<執筆ライター さまとしキャバクラ探偵団長>

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