借金まみれのキャバ嬢と「風紀」。業界の掟を破った黒服の末路
「商品」であるキャバ嬢と店の従業員は、男女の関係になってはいけない。
これはキャバクラ業界の鉄の掟だ。
それは「風紀」(風紀違反の略)と呼ばれ、もし発覚すれば、従業員に100万円単位の巨額の罰金や激しい体罰などが科せられる。
それほど厳しい罰則があるにもかかわらず、キャバ嬢と交際する従業員が後を絶たない。
なぜか?
「キャバ嬢側からの猛烈で執拗なアタックをかわせないからです」
というのは、過去に風紀経験がある某キャバ クラの店長・U氏(4歳)だ。
彼は短期間で黒服から店長にのし上がったヤリ手。
そんな魅力的な男を、キャバ嬢が放っておくはずがない。
「ホスト通いやギャンブルで作った借金で首が回らないキャバ嬢って、けっこう多い。
彼女たちは身近な従業員を色恋で落とし、その借金を押し付けようと企むんです。
ヤッてしまった従業員は風紀がバレるのがコワいので、泣く泣く 彼女の借金返済に協力。
僕らもそんなヤバいキャバ嬢に引っかからないように警戒してはいるんですが、相手は恋愛のプロ。あの手この手で攻めてくるから、かわすのが本当に難しい」
カネのためなら風紀も厭わないキャバ嬢。
その恐ろしい“落とし”のテクを紹介しよう。
殺し文句は「キメ友達にならない?」
男性を骨抜きにするのが、キャバ嬢の仕事。
若く無知な黒服を口説くのは、朝飯前だ。
若い黒服は先輩にコキ使われ、キャバ嬢からも見下されている。
店の中では四面楚歌の状態。
そんななか、高嶺の花であるキャバ嬢に口説かれたら、コロッといってしまう可能性は高い。
「客はカネを払っても一緒に飲むことしかできないのに、オレは無料でセックスできる!」
という優越感はハンパない。
で、誘惑に負けて、キャバ嬢のベースに持ち込まれたら終わり。
お給料はすべて彼女に持っていかれる
中堅黒服になると警戒心が強く、ただ口説くだけでは落ちない。
ブラスアルファが必要にってくる。
これまで10人超の黒服と風紀経験のあるキャバ嬢のミワ(29歳)は、信じられないような過激な話をしてくれた。
私の場合、「キメ友にならない?」って誘うんです。
要するに、ドラッ◯セックスの誘いなんですけど、この友達 という部分がミソ。
「恋愛じゃなく楽しむためのセックス。スポーツのようなものよ」
と言い聞かせるの。
黒服なんてイリーガルな世界に憧れてる連中がほとんどだから
「1回ぐらいなら.…」
って、ホイホイついてくる。
でも、キメセクが1回で済むはずがない。
気が付くと私とのセックスから抜けられなくて、借金同盟を組まざるを得ない状況になっちゃうんだよね」
こうした手段を選ばないキャバ嬢は、結婚でさえ借金返済の道具に使ってしまう。
「風紀しても相手に店を辞められてしまっては意味がない。
逃げられないように子供を作ってしまえばいいんだよ。
私は基本、セックスはナマ中出し派だから。
結婚なんて何回しても損はない。とりあえず家庭を持っちゃえば、借金返済もラクだしね」
ちなみに、ミワはバツ3。
それぞれ父親が違う子供が3人、故郷でミワの母親が立派に育ててくれているという。
恐怖!風紀キャバ嬢カップルが狙う客の下心
地雷キャバ嬢と風紀カップルになり、借金を押し付けられる哀れな黒服たち。
だが、風紀が発覚せずに済んだケースは少なく、ほとんどはオーナーにバレてしまう。
その先は、地獄だ。
罰金が払えないので無償で働かされ、やがて行き着く先は逮捕要員。
違法風俗や地下カジノの店長をやらされ、警察当局のガサが入れば、真っ先に逮捕されなければいけない。
だが、こうした風紀カップルの末路は客にとって決して他人事ではない。
キャバ嬢とセックスできただけでもイイじゃないか、と嫉妬まじりに思うかもしれないが、
「私たちが最後に狙うのは客ですよ」
と、先のミワが言う。
「黒服とダメなキャバ嬢のカップルがまともに働いても借金返済なんてできやしない。
二人がかりで、客からどうカネを取ろうか考えているんです。
ただ、手の込んだことはできないから基本は美人局。
私自身が客とセックスしてダンナ役の黒服が登場。
不貞行為を脅すってパター ンもあるけど、その程度じゃ、大金は取れない。
やっぱ一番効果的なのは未成年とのセックスかな。
逮捕されちゃうからね。
ロリコンの客に未成年のエンコー (援助交際)少女を紹介して、あとで知り合いのコワ~い男たちに恐喝してもらう。
会社員ならいくつかのサラ金を回って借金させ、最低300万円は取っちゃうね」
風紀カップルの考える悪巧みはどれも稚拙なもの。
しかし、うっかり罠にハマると社会から抹殺されるほどの力は持っているから侮れない。