仕事ができないキャバ嬢たちは、自然と海汰されていくのが水商売なのだ。
私たちもいづれは、都落ち
銀座、歌舞伎町……落ちぶれた、かつての人気キャバ嬢が暴君化!
ダメキャバ嬢ほど地方のキャバクラで暴れまくっている!
新宿・歌舞伎町一銀座などの一等地では、ただでさえ不景気で少なくなった客を奪い合い、陰湿なイジメや派閥争いが日々繰り広げられている。
一方で、郊外店に「都落ち」する元都心組キャバ嬢も多い。
千葉市の「R」にも、銀座で6年働いていた星亜(28歳)が入店。
そこで事件が起こった。
同店のキャバ嬢・美麗(33歳)は言う。
星亜は「東京の部屋を引き払って、実家に戻った」のを機に「R」に入ってきたそうなんですが、見た目もキレイで性格も良く若いコから慕われていたんですよ。でも、彼女が入って1週間後、店でも3本の指に入る常連さんが彼女に指名替えしたんです。噂によると、星亜さんがその客に枕営業をかけてたらしくて…。指名替えされたキャバ嬢は怒って、彼女に詰め寄ったら
「銀座では、寝とられたほうが負けなのよ」
って一蹴されたそうです」
その事件以来、「R」内では「元都心組は性格が悪い」という風潮が生まれ、星亜に対する風当たりも強くなった。
しかし、星亜は開き直り、元都心組のノリを前面に出していったという。
「もう、何かにつけて「銀座ではね……」が口癖になっちゃって。人が変わったかのうに横柄な態度をほかのキャストにも客にも取るようになったんです。横柄な態度だけならよかったんですが、段々エスカレートしていって、気に入らないコのヒールを隠したり、ドレスを破ったり。これも、彼女から言わせると、銀座流、らしく、
「自己管理がなってないと、銀座じゃ生き残れないのよ」
と言ってました。新人のキャバ嬢たちを全員ヘルプに付かせて、客のボトルを空けさせるために無理やり飲ませたりもしてましたね」
その後、星亜に対して不満を募らせたキャバ嬢たちが団結し、ロッカールームで反撃に出ることに。
「ウチは元ヤンキーが多いんで。ドレスを破られたり、無理やり飲された女のコたちで星亜さんをボッコボコ(笑)。「なにが銀座だ!千葉ディスってんじゃねえよ」って。私も一応、参加しました(笑)」
千葉の洗礼を受けた星亜は、そのまま店を辞めていったという。
「お客さんに聞いた話だと、その後彼女は栄町のソープランドで働いてるみたい。「吉原じゃあ、こうするのよ」って、また元都心組を気取ってるらしいです(笑)」
ワケあり元都心組キャバ嬢の素顔
また西多摩市にあるキャバクラ「G」では、元都心組キャバ嬢を雇ってしまったがために、とんでもない目に遭ったという。
店長のE氏(44歳)は、当時を振り返ってこう語る。
「彩花(29歳)は歌舞伎町の店でナンバー2だったらしく、見た目もいいし、キャリアもあったんで即採用しました。彼女の存在がキャストたちのいい刺激になればと思ったんですが、これがまったくの逆効果。彼女の営業スタイルはかなり強引で、ヘルプのコが失敗すれば
「歌舞伎町だったら、マジあり得ない!」
と怒鳴りつけ、付け回しのスタッフにもクレームを付け始めてたんです」
その暴君ぶりは、客や近隣の店にまで及んだという。
「同伴で食事する場所は、「叙々苑」などの高級焼肉店か、カウンターのある高級寿司店を指定。
「そこじゃなきゃ、イヤ」
って客にワガママ。でも、ウチの周りなんてチェーン系の焼き肉屋か回転寿司しかないから、同伴できないんですよね(笑)。店が終わって同僚と近くのホストクラブに行ったときも、
「なんだよ、ココ。部室みたいなニオイすんな。お前ら、歌舞伎町じゃ通用しねーよ」
と説教したり。その横柄な態度に指名客がつかないどころか、彼女のせいでスタッフやキャストも10人以上辞めちゃいましたよ」
そこに偶然、さらに歌舞伎町で働いていたキャバ嬢が入店。
歌舞伎町時代の彩花の女帝ぶりをたずねてみたところ・・。
「彩花は、歌舞伎町ではただの落ちこぼれだった。指名客もたいしていないし、売り上げもない。でも、口だけは一人前で、先にイジメられてたんだってさ」
それが店で一気に広 まり、暴君彩花は逃げるように店を辞めていきました
郷に入っては郷に従え。
それは、水商売でも当然の掟なのだ。