1.単身赴任:
9年くらい前まで、兵庫県の明石市に単身赴任していました。
駅のそばとはいえ、東京や大阪と違い、すごい田舎でした。
商店街もなく、まわりは、田んぼばかり。さすがに近くにコンビニはありましたが。
当時、すでに携帯電話はありましたが、現在のようにスマホやLineやメールはまだ、まばらでした。
ご存知の方も多い方思いますが、兵庫県も西の方へ行くと、言葉もきつく、会社にもなじめませんでした。
寂しかったです。
2.大人の店でカードを購入:
大人の店で¥5000くらいのカードを購入し留守電にメッセージを入れます。
会社から帰宅すると、留守番電話サービスに女性のメッセージが何件か入っていました。
かわいい女の子の声もあれば、セクシーな女性の声もありました。
そうでないメッセージもありました。
3.なかなか会えない!!
留守電を聞いてまた、気に入った女の子にまたメッセージを残すのですが、
返事が返ってくる娘もあれば、そうでない子もいました。
あるいは、仕事が忙しくて、そのままにしてしまうこともありました。
後から考えるともっと、積極的にアプローチしておけばよかったと思うこともありました。
大人の店で購入するカードは当時、自分にとって安くはありませんでした。
いずれにしても、誰とも会えず、そんなことであれば、手っ取り早い風俗店でも行けばよかったと後悔したこともありました。
4.それでも時間が経つと繰り返し:
でも、やはり時間が経つと、寂しい気持ちになります。
また、大人の店でカードを購入し、メッセージを残し、
メッセージが返信されてくることを1日のわずかな楽しみにしていました。
5.初めてのアポ:
何度もそんな虚しい思いを繰り返していましたが、一人の女性と会う約束ができたのです。
どうして、そうなったかと言うと、相手が携帯電話の番号を留守電に残してくれたからです。
相手の電話の声は、他の女の子と違って、少し低めの声で30代後半と言っていました。
なにか、いろんなことを想像してしまい、どきどきしました
翌日、土曜日、彼女の携帯に電話しました。
6.約束の場所 山陽線 姫路駅:
彼女の携帯に電話すると、午後5時くらいなら都合がつくので、山陽線の姫路駅についたらまた、電話して欲しい。
と言っていました。
前日に十分にマスタベーションをしておき、当日は、そのままホテル直行もあるかな。
などと考えて、最寄りの駅から姫路行の電車に乗りました。
相手の髪が長いこと、ジーンズであること、服の色も確認しておきました。
姫路に着いたのは、16時半ころでした。
あたりを見回して、それらしい女性がいないかチェックしましたが、それらしい女はいませんでした。
16時50分 携帯に電話:
16時50分になったとき、駅の公衆電話から彼女の携帯にダイヤルしました。
ツー,ツー,が5回ほど鳴って、彼女が受話器にでました。
彼女:「今、どこ?」
私:「駅の公衆電話から電話しているところ」
彼女:「何分かでそこへ行くから、必ず動かずにそこにいて!」
私は、強い調子の声に少し驚きました。
7.公衆電話を離れる:
なにか嫌な気がしました。
私は、電話を切ると、公衆電話の列から少し離れ、遠くから公衆電話の方を見ていました。
4, 5分経ってからでしょうか?
ある女と若いやくざ風の男が、公衆電話の方に向かって走ってきました。
女は、公衆電話のところへ来ると、周りを見回しました。
男は、「ここを離れるなってちゃんと言ったんだろ?」
少し怒っている様子です。
男:「やり逃げしようとした男、どこなんだよ」
男「早く見つけろ」
明らかに回りの雰囲気になじまない大きな声でした。
女は、まわりをジロジロと見回していました。
女「畜生」
その場で女は、周りを探していました。
男は、女を叱責しています。
8.こんなことか?
女は確かにジーンズを履いていて、割と背の高い人でした。
ルックスもまあまあでした。
女:「どこにいるんだよ」
女はまだ、会ったことのない私を探していました。
私も女の方ばかり見ているといつかは感づかれると思って、そのままゆっくりと改札を出て、姫路の街の居酒屋に入りました。
もし、そのまま、電話ボックスを動かずにいたら、女の連れの男から金を巻き上げられていたかもしれません。
私はヤレヤレという気持ちになりました。