[char no=1 char=”まきか”] 一番問題なのは、先輩のお客さんに対して、新しい子とかがベタベタすること。
ヘルプについたときに、お客さんとの距離が近すぎるとか、ブリッコ営業したとか。[/char]
[char no=2 char=”るみい”]そういうことをすると、逐一報告がいって怒られるんだよね。[/char]
[char no=1 char=”まきか”]あと、ホンシの女の子がいるのに、そのお客さんに名刺を渡しちゃったり。[/char]
[char no=2 char=”るみい”]お客さんがどんなに新しい女の子の名刺がほしいって言ってもあげちゃいけないの。
お客さんをとった、とられたのという話になるし。[/char]
[char no=1 char=”まきか”]お客さんの立場だと選択肢は男性にあるはずなんだけど、店側からしてみたら、稼げる女の子たちを気分よく働かせることが第一。
だからお客さんのことですら二の次・・。[/char]
[char no=2 char=”るみい”]どうしてもお客さんが指名を変えたいというのであれば、お客さんとホンシの女の子がちゃんと話し合って、お互い納得しなきゃいけない。[/char]
[char no=1 char=”まきか”]で、その女の子同士でも話し合いをして、
”すみません。私が今度から指名をいただくことになりました”
って和解しないと大変なことになる。[/char]
[char no=2 char=”るみい”]つまり、干されちゃう。
店にはいられないよね。[/char]
女の子が干されないために、 男が気を使うこと
キャバ嬢同士のトラブルで多いのはやはり、客を取った取られたということだ。
ひどいときには殴る蹴るなんてこともあるようだし、靴を隠すなんていう陰険な仕返しもあるらしい。
指名した女の子が別の席にいたり、たまたまそこにいなかったりした場合は、別の女の子を指名することになるが、このときしてはいけないのが名刺をもらうこと。
客は本指名の女の子以外からは、名刺をもらってはいけないのである。
はいったばかりの子だと、そういうルールがわからずに渡してしまうこともあるので、ここは客である男性が気をつけてあげなくてはならない。
そうしないとあとでトラブルになることは避けられない。
最悪の場合、店にいられなくなってしまう。
特に、人気のある女の子の気分を害した場合は、店が黙ってはいない。
売れていない子は即切られてしまうのだ。
お気に入りの子が干されないためにも、男として気をつけたいことである。
客の奥さんが乗り込んで来たり、トラブルになることは?
[char no=1 char=”まきか”]あるある。
「うちの旦那はおとなしい人で、本来そんなところに遊びに行ったりする人じゃないんです。だからたぶらかさないでください」
とかって。[/char]
[char no=2 char=”るみい”]私の場合はそこで、
「あのね、奥さん…」
って話し始めちゃった。[/char]
[char no=1 char=”まきか”]輸しちゃうんだ。[/char]
[char no=2 char=”るみい”]そう。
その時まだ18歳だったんだけど(笑)。
「そんなこと言ってるうちは旦那さんの本質がわかってないってことじゃないですか? まずは旦那さんをよく見ることから始めましょうよ」
って。[/char]
[char no=1 char=”まきか”]18歳の小娘に大人が説教されてる…。[/char]
[char no=2 char=”るみい”]「なんでそんなところに行ったのかなって、事実は事実として受け入れないと、あなたも幸せになれないでしょう」
って言ったら、意気投合しちゃって。
それから2時間も話し込んじゃった(笑)。[/char]
[char no=1 char=”まきか”]私のお客さんが、奥さんに店のことをいろいろと話していたらしいのね。
そしたら
「私もそのお店に行ってみたいわ」
って言ったらしいの。[/char]
[char no=2 char=”るみい”]理解のある奥さんだよね。[/char]
[char no=1 char=”まきか”]そう。
結局お店には来なかったんだけど、家に呼ばれることになったのよ。[/char]
[char no=2 char=”るみい”]最後には仲良くなっちゃったり、感謝されたり、逆に相談を持ちかけられたりすることが意外と多いんだよね、私たち。[/char]
男は甘えさせてももらっているだけ
男の知らないところ、あるいは知っているところでも、そこに女という存在があれば、多かれ少なかれトラブルが発生するもの。
奥さんに内緒でキャバクラに行っていることがバレたとかいうのはよくある話だ。
しかも、そういうトラブルの場合、奥さんとキャバ嬢の直接対決になるケースが少なくない。
営業電話やメールにしても、キャバ嬢からしてみればお仕事の一環。
家庭の事情に振り回される必要はまるでないのだが、そこはキャバ嬢。
筋の通った話で、問題解決を試みる。
キャバ嬢は若くして経験豊富だ。
仕事柄いろいろな人に出会い、さまざまな刺激を受け、たくさんの修羅場をくぐってきているから、人を見る目が養われて当然だろう。
そういうキャバ嬢だからこそ、はじめは怒って電話をかけてきたのに、いつのまにか相談相手になるということもある。
そこで納得できる相手の女性も立派ではないか。
結局、最後までグダグダしているのは男、というわけか。