夜の落とし穴にはまるな

夜の落とし穴にはまるな
夜。
酒の酔い。
きれいに化粧した派手な服装の女。
きょうの仕事は終わったという解放感。
音楽。
笑い。
香水。
歓待。
夜の時間は長いという錯覚。
これらの条件が全部そろった場所こそ、バーやキャバクラなのである。
つまり、理性が働きにくい。
判断をあやまる、ということだ。
キャバ嬢につい何かを買ってやろうというあやまった判断もこれらの状況で起きるわけである。
実際に買うのは次の日であり、何も買ってやらないことができる。
しかし、ほとんどの男は約東通りに買ってやるのだ。
なぜか。
約束を破る男だと思われたくないという見栄が一つ。
さらには、彼女が欲しがっている物を買ってやれば喜んでくれるだろうという下心からである。
ところが、これは男の勝手な想像である。
実際にここにいるのは、つきあってもいない男に十万円程度の物を買ってくれと平気でせがむ女。
これは鬼のようなものだろう。
あなたは鬼をくどき落としたいのだろうか。
あなたは鬼と仲良くつきあいたいのだろうか。
あなたは鬼を本当にきれいだと思うのだろうか。
理性の答えは明らかだろう。
ひょっとしたらバッグよりも怖いのは店内でのおねだりだろう。
アルコールで頭がパーになっている真最中だから、男はすぐにOKしてしまうのだ。
店内でのおねだりとは、たとえばドンペリロゼの注文である。
四人で十五分程度で空けてしまえるものだが、一本八~十万円は軽くする。
さすが、鬼の好む無駄遣いである。

おねだりの手口
小犬を飼ってもいいマンションに引っ越ししたいといって、敷金・礼金・引っ越し代などをねだる。
男はその部屋に自分も行けると想像して金を出してしまう。
親友の結婚式に出たいけどドレスがないといって泣き真似し、洋服代をねだる。
意識的にパンチラしながら、高層マンションに住めばお料理つくってあげるといって、三千万円をねだる。
二か月後にはマンションを転売する。
来週が誕生日だとウソをいって、ブランドバッグやアクセサリーをねだる。

口おねだりオンナに鼻の下をのばしていないか

ボトルで見栄を張るより、ワインを飲め
高いボトルを入れても、キャバ嬢はあなたをカッコいいとは思わない。
しかし、多くの男客は見栄を張って高めのボトルを入れ、ちびちびと水割りを飲んでいる。
ボトルの高い安いなど、モテるかどうかとはまったく関係がない。
それよりも気を使わなければならないのは、キャバ嬢たちの飲み物である。
彼女たちが何か飲むと、料金が高くなる。
だからといって何も飲ませなければ、あなたはケチな客だと思われる。
ケチな客はふつうモテない。
だから、キャバ嬢たちにも何か飲ませなければならない。
そのジレンマを解消する一手がある。
ワインボトル一本を注文するのだ。
ワインはしばしばウィスキーボトルよりも高価だったりするが、何といっても座が華やぐ。
ワインボトルが置かれてるだけでゴージャスな感じが演出できるのだ。
そういう雰囲気をキャバ嬢たちは好む。
ボトルは客の飲む酒という閉鎖的なイメージがあるが、ワインはみんなで飲む酒という開放的なイメージがある。
つまり、男は客として店に来ているわけだが、ワインがあるだけで男が女の子たちを接待しているような雰囲気がかもしだされるのだ。
すると、座が一種の祝祭のようになって、他の席よりも楽しい感じになるというわけだ。
そして、あなた自身が何だかスマートな男に見える錯覚が生まれるのである。

ワインで小粋に
ワインのウンチクはかえって野暮。
キャバ嬢らは理解できない。
コルクを上手に開けることができれば、知的でスマートに見える。
キャバ嬢たちは焼酎やウィスキーよりもワインを飲みたがっている。
しかし、赤ワインが危険な場合がある。
つまり、赤ワインが白い衣服にこぼれた場合、染みが抜けないからだ。
無難に飲むのだったら、白ワインを選ぶべきだ。

■ワインボトル一本で祝祭のイメージをかもしだそう

キャバ嬢から相談を持ちかけられたら
キャバ嬢から相談されると嬉しがる男がいる。
自分は頼りがいがあると思われていると錯覚するからである。
しかし、数度しか店で会ったことのないキャバ嬢から持ちかけてくる相談の九割以上はまともなものではない。
だいたいが金で解決できるものだ。
だから彼女らは、「あなたの財布の中のお金を、あたしの問題解決のために使ってよ」といっているのに等しい。
「いいよ、きみのためなら」と軽く請け負うのはあなたの自由だ。
けれども、そうして彼女の問題を解決したところで、結局はあなたの金が減るだけで、あなたと彼女の間柄はいっこうに深まることはない。
彼女はあなたに対して「ありがとう」というだけである。
多くの男はバカボジティブなところがあるから、自分が金でも力でも貸してやれば、そのうちいつか彼女を抱くことができるに違いないと思い込んで、金で問題を処理し、店にもせっせと通う。
そうしていつのまにか悪循環に陥り、ハッと気がついたときは数百万円がなくなっているという図になるわけだ。
キャバ嬢があなたに本当に好意を寄せているなら、あなたを金銭関係で困らせたりはしないのだ。
あなたが店で多くの金を使うことさえ注意するはずなのだ。
本当に好意があるなら、あなたを財布とは思わないのだ。
あなたにちゃんと好意があるキャバ嬢からの相談とは、金で解決できるたぐいのものではなく、人間関係の事柄が多いものだ。
たとえば、店での人間関係や友人間の悩みといったものだ。
あるいは将来の仕事の相談などだ。
つまり、金で解決できる問題ではなく、男の知恵で解決できる問題の相談ならば、彼女があなたを本当にたのもしく思っているという証拠になるわけだ。

キャバ嬢の相談事 下にあるほどプライベート度が高い
金で解決できる問題
仕事
一般の人間関係
友人関係
親・兄弟

■相談を持ちかけられたら、まだアマチャンだと自戒せよ

接近してくる危ないオンナの見分け方
あなたがいくらモテ男であろうとも、一度か二度行った店のキャバ嬢が急速に接近してくるということはあまりない。
しかし、そういうふうに彼女が異常なほどに積極的ならば、少し用心したほうがいいだろう。
なぜならば、可能性が二つあるからだ。
その一つは、本当に彼女があなたを好いているという可能性だ。
しかし、このパーセンテージは少ないと見たほうがいい。
では、もっとも大きな可能性とは何か。
彼女がクレイジーだということだ。
その場合は、彼女の話を聞いているとすぐにわかる。
自分のことばかり話すからだ。
自分にしか興味がないのだ。
それなのになぜあなたと話したがるかというと、他人から自分を認めてもらいたいという欲求があるからだ。
手痛い失恋をして精神のバランスを崩したオンナにこのタイプが多い。
したがって、あなたを好いているわけではない。
しかし、心理的に誰かに依存したい。
そこで、やさしそうなあなたをつかまえようとするわけだ。

危ないオンナの特徴
気分の落差があまりにも激しい。
アフターにホストクラブに行きたがる。
今の自分の状況や環境を完全否定するようなことをいつも話す。
酔うと、言葉づかいが突然乱暴になったりする。
キャバ嬢として欠勤が多く、出勤時間もまちまちで乱れている。
いろんな店を経験していて、一店舗で長く勤まらない。
明らかにウソだとわかるウソをついて平然としている。
不意に人格や性格が大きく変わったような感じになる。
パチンコなどのギャンブルに熱中している。ギャンブル依存症。
ブランド物のバッグなどを持っていても、ひどく乱暴に扱って汚している。
私服がどこかチグハグで、妙な雰囲気をかもしだしている。

■急速接近するオンナには注意しろ

にせモテ感を見極めろ
「パンティ見せてなんぼの世界だからな。わかってるよな」
ある有名なキャバクラのマネージャーが、実際にキャバ嬢たちにいっている客寄せのコツである。
パンチラで客の気を引けというわけだ。
だから、パンチラくらいでやたらと興奮したり、この子はおれを誘っているのだと思い込まないほうがいい。
パンチラはまったくふつうの営業の一環なのである。
キャバ嬢たちはもちろん心得ていて、ビキニラインの毛剃りをしている子はかなり多いし、下着に凝るのはあたりまえのことである。
ミニスカートの下にわざとパンストをはかないのも色っぽさをかもしだす手である。
しかし、そんなビジュアルエフェクトだけで客が店に足を運ぶわけではない。
自分がモテているという感じがするから、つい店に行ってしまうのだ。

あなたの引っかかり度チェック
なじみの店では、自分に気のあるキャバ嬢が最低でも二人はいると確信している。
三日に一回の頻度でキャバ嬢から電話やメールが来ないと淋しく思う。
彼女たちの誕生日などに、ちょっと高価なプレゼントをしたことがある。
せがまれてドンペリを注文したことがある。
キャバ嬢たちはやはり特別の存在だと思う。
キャバ嬢からもらった靴下など小物のプレゼントをだいじにしている。
アフターはしたことがない。
好きでたまらないキャバ嬢がいる。
金に余裕がなくても、キャバ嬢がいる店に行きたい。
オンナは本質的に男と違う生き物だと思う。

思い当たるものが二つ以上あれば、あなたはすでに店とキャバ嬢たちの二大策略「客に飢餓感を与える」「客ににせモテ感を与える」にみごと引っかかっている可能性大。

■パンチラは営業だと知れ

にせモテ感を見極めろ
たとえば、「いつか、ちゃんとデートしたいな」などといわれたことはないだろうか。
これは、あなたに飢餓感を与えるテクニックである。
今夜こそデートの約束をとりつけられるのではないか、と期待して客が店に足を運ぶように仕向けるのだ。
もちろん、そのデートはいつも延期される。
もし、あなたが強く迫っても、彼女らには強力ないいわけがある。
生理である。
性悪なオンナはさらにこうもいう。
「ごめんね、生理なの。あたし、定期的に来ないほうだから。デートしてもあたしが生理だと楽しめないじゃん。ふふっ、わかるでしょ」
こんなふうにいわれると、彼女はデートのときはセックスすることを前提にしてるのだ、と男は勝手に思い込んで有頂天になってしまうわけだ。
ところが、実際にデートしたところで、そうはならない。
たんに同伴出勤になるだけである。
それでもなお男は期待し続けるものだから、店は繁盛し、キャバ嬢たちの給料は増え続けるわけである。
客よりも高い給料をとっているキャバ嬢は少なくない。

にせモテ感を与えるキャバ嬢のテク
客をかわいらしい愛称で呼ぶ。(例:ひろリン、ミチミチ、たー坊、ダーリン)
メールに絵文字を多用する。
甘えた声をだしながら、客のひじや手にさわる。
客に小物をプレゼントする。
つまみなどをアーンで食べさせる。
他からの指名があった場合、「すぐに戻ってくるからね」といい置く。
他の席から小走りで戻る。

もっとも、これらは本当に好きな客に対してのふるまいと重複する。
しかし、本当に好きな客とはとっくの昔にアフターしてるのがふつうだ。
客の誕生日に小物をプレゼントするのは客商売のキャバ嬢としてあたりまえのことだ。
自分に本気だと考えるべきではない。
本気で好意があるなら、ちゃんとセックスする。

■だましのテクと本当のふるまいを見極めろ

キャバ嬢の話題でわかるあなたへの好意度
キャバ嬢は席に着いたあなたに何を話すだろうか。
その日の新しい芸能ニュースだろうか。
前から欲しがっているブランド物のことだろうか。
それとも、自分の体調のことやたあいのない愚痴だろうか。
他のキャバ嬢もヘルプとして席に着いている場合はそういう話題かもしれない。
しかし、席に二人きりの場合でもそのようなことを話してばかりいるなら、その子はあなたに特別な好意など寄せてはいない。
オンナは、好意を寄せている相手にはもっとプライベートなことを話すものなのだ。
本当にあなたを信頼しきっているならば、彼女は親や兄弟のことを話すものだ。
つまり、自分のブライバシーを少しずつ明かしてくる。
あるいはまた、キャバ嬢が自分の悪い癖や欠点などをも恥ずかしがりながらしゃべるようになったら、あなたへの好意が増してきているという証拠になる。
席に二人きりになったときに、キャバ嬢が今までよりも小声でプライベートなことを話してきたら、あなたを信頼し、他の客よりも強い好意を寄せている。
あなたはうなずきながら黙って聞いているだけでいい。
他人が知らない自分の欠点などをも話すようだったら、それは「欠点も含めてあたしを好きになってくれる?」という問いかけである。
ただし、そういうプライバシーを自分のネタとして笑い話にして他の客にもいっているようならダメである。
そのあたりはきちっと見極めなければならない。
例外が二つある。
自意識が強すぎるオンナの場合は、みだりに自分のプライベートを話すからだ。
こういうオンナはキャバ嬢としてよくない性格であるから、いくつもの店を転々としていることが多い。
もう一つの例外は、地方の酒場のキャバ嬢である。
地方は世間が狭いから、酒場での話題も狭い。
都会でのプライベートとは奥行が異なるのである。
だから、地方に出張に行って、何度か行った店のキャバ嬢がプライベートなことを話してきたからといって、特別の好意があるのだと誤解しないように。

■プライベートな話をしてきたからといって、即、脈ありとはならない

アルバイトキャバ嬢のそれぞれの事情
アルバイトでキャバ嬢をしている子にはそれぞれの事情が背景にある。
事情は異なってはいるものの、彼女らの目的は一つ、水商売の高い時給だ。
つまり、割りきって働いているから、客の甘い誘惑の言葉なんかになびかないはずである。
ところが、そうでもない。
そのあたりの微妙さを状況別におおまかに分けて知っておこう。

[学生でバイトしている]
大学生で春や夏の休みにアルバイトでキャバ嬢をしている子の目的は、集中的に小遣いを稼ぐのが目的である。
だから、姿勢としては客に一線を引いている場合が多いし、つんけんした態度が特徴だ。
彼女らは世間を甘く見ているのだが、それは要返せば、世間の深さを知らないことでもある。
したがって、今まで知らなかった男の一面を見たりすると、そこからもろく落ちることもある。

[水商売渡り歩き]
数多くの店でのアルバイトを渡り歩きしているオンナはどこか欠陥があるか、エゴイストの場合が多い。
いつも不安定だから、心理的には弱さを持っている。
地方から出てきて一人暮らしをしているタイプも結局このパターンになることが多い。
だから、誰かに頼りたいという気持ちが、ねばり強いくどきに、負ける可能性が高い。

[昼の仕事も持っている]
昼はふつうの会社で働き、夜だけアルバイトをしているタイプはくどきにくい。
彼女らは結婚資金をためるためか、ふがいないカレシのために働いているし、アフターはもちろん、同伴出勤する時間の余裕がないほど忙しい日々を送っている。

[親にナイショでアルバイト]
十分な小遣いを親からもらっていながら、暇と好奇心から水商売のアルバイトをしている子は意外ともろい。
親にナイショだという後ろめたさがあるせいで、毎日が冒険という感覚が無意識のうちに隠されている。
だから、今まで見たことのないタイプのクセのある男にころっとくどかれてしまう可能性が高いのだ。

■相手によって落とし方を変えよう

いろいろなオンナ
すでにその気でいるオンナ
池袋にあったキャバクラでのこと。
わたしはその店の人気ナンバーワンとアフターに行くことになった。
わたしが誘ったのではなく、2人で話をしているうちに閉店時間になり、続きを話そうということになったのだった。
彼女は「いい店があるのよ」といって、わたしを地下にあるカクテルバーに連れていった。
わたしは彼女に嫌われたくないばっかりに、真面目な話ばかりした。
今思い出しても恥ずかしいのだが、お金がたくさんあるならば身寄りのない子供を育てる施設をつくりたいなどと話したのだ。
そして深夜の3時になって、わたしたちは外に出た。
彼女のマンションは練馬だという。
わたしはタクシーをつかまえ、彼女にタクシー代として10,000円を渡した。
すると、彼女は急に怒りだしたのだ。
「あなた、これから女の部屋に行くつもりなんでしょう」
わたしはハッと気づいた。
彼女はこれからわたしと2人でベッドを共にするつもりだったのだ。
わたしはあやまりながら、彼女の体を引き寄せた。
すると、彼女は小さな声で「ばか」といった。
わたしたはタクシー運転手の見ている前で唇を重ね、指をからませながら、ホテルへと向かったのだった。

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