オンナは男の顔より手先に魅かれる
男なのに眉毛を剃って整えたり、さまざまな化粧品で顔を洗ってきれいに見せるテクが流行している。
また、髪型に凝る男も少なくない。
けれども、そういう努力はたいてい無駄である。
顔よりも手をきれいに洗い、爪を切っておけ
オンナは、自分の顔に気を使うナルシスト男よりも、顔や髪などに気を使わない野性的な男のほうを好むものだ。
だからといって、粗雑な男が好きだというわけではない。
自分の外見などそれほど気にしていないという姿勢を持った男を好むということだ。
しかし、顔がまったく関係ないわけではない。
悪相、不機嫌顔、異様な表情などはあからさまに敬遠される。
とりたてて二枚目でなくてもいいが、顔はシンメトリーであるほうが好かれやすい。
シンメトリーな顔とは左右がほとんど同じだということだ。
ゆがんだ顔はけっこう少なくない。
たとえば、同じ側だけで食物を食べる習慣があれば、顔はかなりゆがむ。
性格にかたよりがあっても、それは顔に出てくる。
目は重要である。
目が大きいとかきれいではなく、瞼がちゃんと開いていたほうが好まれる。
薄目で盗み見るようなのはキモイとされる。
目がはっきりしていない男は視線もどこかうさんくさい印象を与えるものだ。
ところで、顔よりも圧倒的にオンナを魅惑するものがある。
それは手である。
オンナたちの好む手は、指が長く見え、関節が少し骨っぽくごつごつしていながら、どこか概細な動きを見せる手である。
そういう手と指は、オンナにとってたまらなくセクシーに見えるのである。
もし、あなたの手がそういう理想から遠くても、ある程度はセクシーに見せることはできる。
たとえば、グラスをしっかり握ることである。
数本の指だけで支えるように持つのはオカマっぽくしか見えない。
力強い握りは男っぽさを演出するのである。
もちろん、手は汚れておらず、爪が伸びていてはいけない。
キャバ嬢たちの視線に注意すればわかる。
彼女らは男の指を見ている。
だから、彼女たちの目の楽しみのためにも、手はテープルの下の見えない場所に隠していてはいけない。
男の弱みは男の魅力
あなたが男の弱みを思わず見せてしまっても、それはキャバ嬢たちの目にはかわいらしい魅力に映る。
あなたがいかつい系の男だったら、なおさらである。
たとえば、シャツのボタンが取れそうになっていたら無理に隠そうとはせずに、彼女に
「ボタン、つけてくれないかな」
と素直に頼めばいいのだ。
よほどあなたを嫌っていない限り、喜々としてボタンづけしてくれる。
そういうふうに世話することは、彼女らの母性本能を満足させるからだ。
このボタンづけのお願いはもう一つ裏のメッセージを持っている。
それは独り暮らしで、ボタンをつけてくれるオンナも今はいないということである。
だから、針を動かしている彼女を眺めながら、こういってもかまわないのだ。
「きみが彼女になってくれればいいなあ。ボタンづけ、うまいんだもの」
彼女は笑うだろうが、かなりいい気分になっているのである。
男の子供っぽさも、オンナの目には好ましく映る。
一生懸命食べるとか、無邪気に笑うとか、機械の操作にはくわしいといったことである。
もしあなたが涙もろいほうならば、キャバ嬢といっしょに映画を観に行って、ぽろぽろ泣いてみせればいい。
彼女はあなたに対する見方を変えるはずだ。
オンナは不潔な男を嫌うが、仕事が忙しすぎて無精ヒゲをうっすら伸ばしているのはかえって男っぽくセクシーに思うのである。
もちろん、頭髪のフケは嫌われる。
表情が豊かなのもオンナは好む。
感情がいちいち顔に現れるのはわかりやすくていいし、素直に生きている印象を与えるのだ。
補足として、キャバ嬢が嫌うNGな男の弱さとは?
決断力のなさ
度を越した無口
時間にルーズ
だらしなさ
こんな男はキャバ嬢でなくても嫌い!
キャバ嬢に真実の言葉をストレートにぶつけろ
遊び慣れてないほうがモテる
男ゆえの不器用、子供っぽさ、素直さなどは強い魅力である
初々しくてかわいいのは新入学の小学一年生だけではない。
キャバ嬢のいる酒場で遊び慣れていない客も初々しいものである。
酒場に来る多くの客は、自分がいかに遊び上手で他の店でもモテたかというふうに振る舞うものだ。
しかし、それはまったく逆効果なのである。
遊びまくっている男とつきあったりでもしたら、あたしも結局は遊ばれてしまうとキャバ嬢は思うからだ。
遊び慣れてない男をキャバ嬢はダサいとは思わない。
仕事に熱中していてあまり遊ばない男のほうがカッコいいからだ。
しかし、オンナの扱いが下手な感じがするとダサいと思われる。
だから、こういう店で遊んだ経験が少ないだけなら初々しくて好感が持てるのだ。
しかもオンナには母性本能というものがあるから、酒場ではどうすればいいのか教えたがるキャバ嬢が多いのである。
それに素直にしたがえば、彼女らは喜ぶのだ。
無理に演技などする必要はない。
素直に、素朴にしていればいいだけである。
そうして、いろんな質問をしてみよう。彼女らはストレートに答えてくれるはずである。
六本木が初めてだったら、最初からそういえばいい。
歌舞伎町で飲んでいたことなど自分の頭からも消してしまえばいい。
するとキャバ嬢は六本木のおいしいレストランの名前などをあげ、さらには「明日、いっしょに食べに行こうか」とまでいってくれる。
同伴出勤という用語も知らないふりをしていていい。
彼女は手をとるように教えてくれるだろうし、さらにはアフターにも誘ってくれるからだ。
遊び慣れてないふうを装うテクはこちら
「はい」と返事をする。
ボックスのソファであっても、背を起こした姿勢で座る。
何かしてもらうたび、たとえばタバコの火つけでも「ありがとう」という。
キャバ嬢を「さん」づけで呼ぶ。
源氏名を本名のように思って質問する。
キャバクラのルールを教えたがるキャバ嬢には素直にしたがえ
モテたければ正直にしよう
キャバ嬢を二十人そろえている店で、あなたはその二十人全員にモテるだろうか。
あるいは、そのうちの五人にモテるだろうか。
現実的に考えなければいけない。
そのうちの一人にモテればいいほうである。
また、それだけで十分なのである。
しかし、一人にモテても、他の十九人に嫌われるというのはよくない。
せめて、あと五人くらいにはかなり好かれていなければならない。
なぜならば、残りの十九人に嫌われていれば、やがては最後の一人にも嫌われるようになるからだ。
店内ではオンナ同士のこういう心の伝播がふつうである。
キャバ嬢が客を嫌うようになるもっとも大きな原因はウソである。
未婚だといっていたのに、実際は既婚者だった。
好きだといっていたのに、本当は抱きたいだけだった。
30歳だといっていたのに、本当は40歳だった、等々。
酒場の客は、肩書きや潤沢な金があればいいというものではない、羽振りがよければ文句なしというわけでもない。
酒場ではいくら抑えても性格や癖が出てくる。
アルコールが入るから、やがては心の底が出てくる。
だったら、最初から正直な人間のほうが好感を持たれるのである。
地方の出身だったら、それをことさら隠す必要もない。
そこから自然に話題も生まれる。
うさんくさくて正体がわからないのがもっとも扱いにくい。
扱いにくければ仲良くもできない。
要するにモテないわけだ。
多くの男は「魅力さえあればモテるはずだ」と単純に考えている。
それは結果的には正しいのだが、その魅力の前には必ず信用がなければならない。
信用できない男は信用できないままであり、誰も魅力を見出せないのである。
つまり、常識的な真摯さ、まともさ、こそが最初に男から与える印象でなければならない。
一部の男たちはとっくに知っているが、オンナはからかい、思わせぶり、複雑な冗談を理解しないし、理解したがらない。
認めもしない。
それらを許しもしない。
男はそういうオンナたちがいる場に足を踏み入れる限り、わきまえて、彼女らが最初に求める素直さと正直さを与える必要がある。
あなたは一人にモテ、五人に好かれているか