セックスまでを「1セット」として考える
デートは、「セックスまでで1セット」と考えるべきである。
「知り合ってすぐにセックスに持ち込む自信なんてない」と思うだろうが、それくらいの気概がなくては、女性に気持ちを伝えることなどできやしない。
できるだけ早く恋愛感情のスイッチを入れるためにも、セックスは避けて通れない道である。
「関係を少しずつ温めてから」
「もっとお互いによく知り合ってから」
このような発言は、先延ばしのための言い訳にすらならない。
自信のなさのあらわれだ。
正しい手順を踏んでアプローチをかける分には、断られることは決してマイナス要素ではない。
傷つくのは、あなたの不必要なブライドだけで、女性はむしろ「男性から認められた」という点に満足感に満たされるだろう。
失敗を恐れてはならない。
プライドが傷つくことを恐れてはならない。
モテる男に必要な強引さを遺憾なく発揮して、成功をものにしてもらいたい。
アプローチするときに「やってはいけない」こと
「最短でセックスに持ち込む」ためのテクニックを紹介しているわけだが、セックスをすることは、あくまでも「恋愛」につなげていくための手段であることを忘れてはいけない。
セックスは、断じてあなたの性欲処理の手段ではないし、これまで述べてきたさまざまなテクニックは、一瞬の快楽を得るためのものではない。
鼻息荒く迫るようなことをすれば、すぐに女性は嫌悪感をあらわにし、あなたのもとを去っていくことになるだろう。
女性が明確に断りを入れているのにもかかわらず、空気を読まずに押し続けるのは無神経というものだ。
ボディータッチが効果的だからといって、力いっぱい押し倒すようなマネはしてはならない。
くれぐれも欲望に理性を失うようなことのないように努めてほしい。
男性と違って女性の可否はわかりづらい。
「イヤ」という言葉ひとつとっても、頬を赤らめながらうつむいてつぶやく「イヤ……」は肯定の意味だし、嫌悪のこもった眼差しで毅然として放つ「イヤ!」は明確な否定を表している。
女性の心理状態を無視したアプローチだけは絶対に避けるようにしよう。
モテる男はセックスまでの順番・段階を守る。
「はじめまして」の次に、いきなり「ちょっと休んでいこうか」とホテルに誘うことはないだろう。
しかし、ここまで極端ではなくても、あなたは似たようなことをしてきたかもしれない。
デートには順序と段階がある。
「コミュニケーションを取り」「指先など末端部が触れ合い」「腰など体の芯に触れ」「キスをする」。
そしてそのうえで、「セックスに誘う」。
おおざっぱな流れはこのとおりだ。
自分が「A」ランクに属しているという確信があり、しかも相手の女性からの積極的なアプローチでもないかぎりは、この順序を守ったほうが賢明だ。
手を握っただけの関係から、いきなりホテルに誘っても成功率はきわめて低い。
あなたの気持ちがどんなに盛り上がっていようとも、女性にしてみれば寝耳に水だ。
セックスまでの流れは、あなたの都合で決めるものではない。
あくまでも、「女性心理」が中心である。
早くセックスがしたいからといって、勝手な理屈で順番をはしょることは許されないのだ。
ただし、女性から求めてきた場合には別である。
はしょらないまでも、手を握ると同時に抱きしめたり、抱きしめると同時にキスをしたり、流れをスピーディーにするのは問題ない。
相手のリアクションを確認しながら、お互いの気持ちを高めていこう。
スキンシップに「前置き」はいらない
手を握るにしろ、腰に手を添えるにしろ、女性にいちいち断りを入れてはならない。
「手、握ってもいい?」
と聞いて喜ぶ女性は、すでにあなたと手を握りたいと思い、ジリジリしていた女性だけだ。
心の距離を縮めるためにスキンシップを効果的に使いたいのなら、静かにタイミングを見はからい、黙って自然に行動に移そう。
スキンシップが最大の効果を発揮するのは、「それまでの心の距離感では、お互い自然に手をつなぐのにはやや無理がある」といった状況だ。
このとき、平静を装ってあなたから彼女の手を軽く握りしめると、女性の心に葛藤が生まれる。
「ちょっとまだ、手を握る心の準備はできてないなぁ……」
しかし、それでいいのだ。
手をこまねいて心の準備を待っていては、いつまでたっても進展はない。
女性はこうした際に、基本的に受け身の姿勢でいるので、きっかけはあなたがつくらなくてはならない。
このとき「手、握ってもいい?」と断りを入れてしまうと、「女性は身構えてしまう」ので、ハードルが高くなってしまう。
自然な流れで手をつなぐと、女性は一瞬固まるが、あなたの自然な態度を見て、逆に安心するだろう。
「あ、この人はイヤラシイ気持ちで私の手を握っているんじゃないんだ」
と。
躊躇しながらのスキンシップでは、こうした思考の流れは決して生まれることはないのである。
これは抱きしめるときも同じだし、腰に手を添えるのも同様である。
軽いスキンシップは、常に「自然な流れ」で行ないたい。
スキンシップにも、「ランク」がある
「スキンシップ」とひとくくりにしているが、スキンシップにも親密度を示すランクがある。
男性にとっては「軽い親愛の情」を示したつもりでも、女性からすると心に土足で踏み入られたようなショックを受ける行為というものが存在する。
「どのスキンシップに、どのような意図を込めるべきなのか」、きちんと理解してから実践しないと、思わぬところで足をすくわれるから注意しよう。
・手をつなぐ
体の末端である手を握るという行為は、もっともハードルの低い行為である。
いきなり肩に手を回そうとすれば拒否されてしまうが、指や手など、末端から離れていくと自然にスキンシップを図れる場合が多い。
しかし、「指をからめるか、からめないか」で意味合いに大きな差が生じる。
勇気を振り絞って手を握った結果、より一層の密着感を求めて指をからめてしまうと、それは予期せずして相手の心に踏み入りすぎてしまうことにもなりかねない。
相手の手のひらを握るように持ち、親指だけは互いに交差させるのがもっともスタンダードなスキンシップだ。
・顔の一部を触る
顔に触る行為は、意外なほどに女性にストレスをかける行為である。
女性は、メイクや髪をセットするのに数時間を費やすことも珍しくない。
それだけ気にかけている部分なだけに、「顔まわりは聖域」なのだ。
類や首筋を自然に触り合える関係というのは、恋人か、それに近い間柄である。
男同士が軽く小突き合うような感覚をそのまま当てはめようとすると、ギャップに苦しむことになるので、「顔まわりへのタッチ」は意識して慎もう。
逆に、女性から触ってきた場合には、かなり親愛の情がこもっているものと見て間違いない。
その反面、髪に触れる行為は容易である場合が多い。
顔に触れる前にに充分に触れてから移行するといいだろう。
・腕を組む
「腕を組む」という行為にあこがれを感じている男性は多いと思う。
しかし、はじめてのデートで腕を組むのは難しい。
手をつなぐことはできても、腕はなかなか組むことができない。
意識の違いというか、これは行為そのものの性質の問題である。
腕は、常に男性が受け身の立場で組むもので、女性に積極性がないと成立しない。
男性が伸ばした腕を女性が抱える形が基本姿勢であるから、こちらからはアイコンタクトするくらいしか、アビールのしようがないのである。
また、どんなに腕が組みたくても、こちらから女性の腕を取って基本姿勢をとらせたり、反対に男性が女性の腕を抱えるような姿勢はありえない。
「腕を組む」という行為に関しては、主導権は完璧に女性にあると思って間違いないのだ。
しかし、自分から腕を組んでくる積極的な女性なら、ハグ(抱擁)までは問題ないと思っていい。
もし幸運にもそんな機会に恵まれたら、絶好の機会と受け止めて、積極的に行動しよう。
・腰に手を添える。
意外にオススメなのが「腰に手を添える」行為。
しかし多くの男性が勘違いをしているので、この場で正しい「腰に手の添えかた」を明記しておく。
手を「回す」のではなく、「添える」と表現する。
たとえば、あなたの右側の女性の腰に右手を添えたいとしたら、最初から相手の右の脇腹にまで手を回してしまっては、いきすぎだ。
脇腹は性感帯でもあるので、敏感すぎる。
こちらも指先の力加減に苦慮するし、女性にとってもくすぐったく、また、脇腹のぜい肉を気にしている女性も多いので、触れないほうが無難なのだ。
では、どこに手を添えればよいかというと、これは「腰の裏側」である。
オシリよりも少し上で、尾てい骨のあたりに、比較的骨張った3角形のエリアがあるのがわかるだろうか。
これは男性にもあるので、自分の体で確認してみてもらいたい。
この部分は、女性をリードする際にとても具合のよいエリアで、撫でるのではなく、進行方向に向かって軽く押すようにする。
こうすると女性は歩きやすく、手を引くよりもスマートにエスコートできる。
腰に手を添える行為は、手を握るのよりもハードルが低い。
ある程度親密度が高まってきたら、積極的にチャレンジしよう。
どのタイミングでスキンシップをするか
男性が考えているより、女性はスキンシップを好んでいる。
たとえば、手をつなぐという行為は、女性にとって「心地よいもの」であり、それほど相手のことがわかっていない段階(相手に対して特別な恋愛感情を持っていない段階)であっても、拒否しないことがある。
「手をつなぐ」という行為に、嫌悪感を抱かない女性も多いようだ。
男性が「好きな女性としか手をつなぎたいと思わない」のに対して、女性の許容範囲は、はるかに広い。
ここでもまた、男女で感覚の相違が見られる。
女性は、女性同士でも手をつなぐし、お母さんと買い物に行くときにも手をつなぐ。
男性のあなたは、同性の友人と手をつなぐだろうか。
お父さんやお母さんと手をつなぐだろうか?
「手をつなぐ」という行為に対する認識は、男女において、これくらい違うのだ。
したがって、あなたは「つなぎたい」という欲求に駆られて手をつなごうとしてはいけない。
女性から好感を持って接してもらえていると確信を得たときに、2人の関係を「さらにステップアップさせる目的」で手をつなぐべきだ。
目安としては、
・「レストランで食事をしてから(1軒目を出て、次のお店に移動するとき)」
・「2軒目を出たあと」
に手をつなぐようにすれば、2人の関係をさらに「セックス」へと近づけていくことができるはずだ。
・1軒目のレストランを出たあと
女性は、あなたの可能性を探りにレストランへの誘いを受けた。
いくら女性が手をつなぐことに対して許容範囲が広いからといって、さすがにこの段階で手をつなごうとするのは、女性にとってやや葛藤が強い。
レストランでおいしいご飯と楽しいおしゃべりを楽しんだあと、「もう1軒行こう」ということになれば、それはすなわち女性があなたにある程度の可能性を見出してくれたということだ。
1軒目を出たときに、ある程度の手応えが感じられたなら、手をつないでも差し支えない。
場合によっては、女性から手を差し伸べてくるだろう。
・2軒目以降(バー)あるいは夜景スポット
ここまでで、女性はあなたの値踏みをほぼ完了しているものと思っていい。
2軒目までつき合ってくれているのなら、あなたに好意的であることが考えられる。
雰囲気に応じて手をつないだり、体を寄せたりしてみよう。
バーの中で手をつなぐのは不自然なので、体を寄せ、ときどき肩を触れ合わせるようにする。
そのためにも、座席はソファー席か、最低でも横並びの席を選びたい。
向かい合わせでは心の距離も体の距離も遠くなってしまう。
公園では、周囲に手をつないでいる男女がチラホラいるはずなので、より大胆に攻められる。
「まわりの人たちだってしているのだから。自分たちだって……」という心理が働きやすくなるからだ。
・それ以降
終電で女性が帰ることになったら、なごり惜しそうに手をつないで送ってあげよう。
これはあなたの好意を表現する、効果的な手法である。
「B」ランク以上の男性から好意を示されて不快に感じる女性はいないし、「終電で帰る」というあなたの誘いを断った罪悪感と、「送ってもらえる」というちょっとした優越感から、拒絶されることはまずありえない。
ただし、当たり前のことだが、直前の「帰る」「帰らない」でもめている場合にはこのかぎりではない。
オールナイトを快く了承してくれたなら、何も迷うことはない。
手をつなぐか、あるいは腰に手を添えて、夜の街へ繰り出そう。