【実演】ストリート完全必勝法を検証してみた結果

出会い系体験談

渋谷·新宿でチャレンジ

 

渋谷はいわずと知れたトレンド発信基地。

 

109、丸井、パルコなどが集まるファッションのメッカである。

 

だから、おしゃれにうるさくて、レベルの高い女のコたちがたくさん集まっているのだ。

 

このコたちにシンプルなファッションを受け入れられれば、どんな街のどんな女のコでもクリアできるはずだ。

 

つまり、渋谷で成功すれば、今まで紹介した方法が、日本全国どこでも通用するレベルということになる。

 

一方、新宿はいろいろな女のコが集まるスポットといえる。

 

ある局のワイドショーの調査で、女のコのスカート派とパンツ派の比率のデータによると、銀座は7対3、渋谷は3対7、新宿は5対5と紹介されていた。

 

このデータからわかるように、新宿にはいろいろなファッションの女のコが集まって来るといえる。

 

ファッションはその人の趣味やセンスが現れるものだから、いろいろなタイプの女のコたちが集まっているはずだ。

 

だから、新宿で女のコをゲットできれば、あらゆるタイプの女のコに対応した方法だといえるのだ。

 

女のコがいなくては話にならないので、人が多く出ている土曜日の午後1時に実行することにした。

 

ファッションはアニエス·ベーの黒のシャツに、コムデギャルソンのグレーのコットンパンツで組み合わせ、時計とリングはシルバーで統一。
靴はビットモカシンをセレクトした。

 

シンプルなファッションだ。

 

 

我がもの顔で歩くギャル&おしゃれな女のコの街

 

 

現場は渋谷。

 

天気は晴れ。

 

これなら、女のコも元気に渋谷の街を歩いているはずだ。

 

ファッションもバッチリきまっているし、女のコに声をかけるには絶好の日だ。

 

まずは、JR渋谷駅をハチ公口の改札から出て、まっすぐスクランブル交差点へ向かった。

 

 

ここちのよい陽の光が視界に入る。

 

武者震いのするなか、辺りを見回すと、ちょうどお昼ということもあって、人混みはすでにピークに達している。

 

しかも、渋谷の風物詩となっているギャルがわんさか。

 

一気に体中のアドレナリンが巡り、やる気が出てきた。

 

駅から出てくる人と駅へ向かう人が交錯していて混雑している。

 

女のコたちはみんなスカウトマンに声をかけられてうれ楽しそう。

彼らの巧みなスイートトーク·爆笑トークにメロメロといった様子。

まるで、恋の駆け引きを楽しんでいるかのようであった。

 

これなら、大学生のアルバイトでも、月百万の収入があるというのもうなずける。

 

これは負けてはいられない。

 

まずは、スクランブル交差点をわたり、109の前で人の流れを観察することにした。

 

 

文化村通りへ向かう人と、道玄坂へ向かう人は半々といったところ。

 

109の前では取材合戦も行われていた。大手情報誌のスチール組が見受けられる。

 

TVクルーもいるが、まだ打ち合わせのようで、音声の担当者やカメラマンがディレクターと話していた。

 

ティッシュ配りの人間も数人。

 

こう見ると、ギャルは駅から数百メートル歩くだけで、かなりの人間に声をかけられていることになる。

 

ギャルがのさばるのも、仕方がないことなのかも知れない。

 

センター街に向かって歩いてみることにした。

 

 

左手のシルバーアクセショップは、相変わらず柄が悪い。

人の流れはピークに達しており、牛歩をしているような感じだった。

この状況では、女のコと話をできる状態ではなかった。

しかたがないので、左に折れ文化村通りに入り、文化村へ向かって歩くことにした。

人混みはやや解消されたものの、まだ人の流れは多い。

唯一の救いは、同じ方向へ進む人が多いので、若干進みやすいことくらいだ。

ドン・キホーテの前を通過し、東急の前まで来た。

 

 

ここでは落ち着いた女のコが多く見られる。

 

今日の一発目は、東急とスターバックスコーヒーを渡す横断歩道付近で、声をかけることに。

 

さっそく、信号待ちのふたり組を発見。

 

信号が青になると同時に、セオリー通りに彼女たちと歩幅を合わせつつ、女のコの顔をのぞき込むようにして声をかけてみた。

 

「あの、これからどちらへ行かれるんですか」
「すいません、急いでいるのもので」

すぐに玉砕。

仕方なく別のターゲットを探すことにした。

 

すぐさまふたり組の0L風の制服を着たコに声をかける。

 

「あの、すいません、ちょっと今、時間ありますか」
「仕事の途中なんです、すいません」

 

またもや不発。

 

軽くへこんだところで、その後、数組の女のコ気に声をかけたが、いずれも不発であった。

 

こんなことでブルーにってはならない。

 

むしろ、このぐらい声をかけてウォーミングアップをしておいた方が、調子が出てくるはずだ。

 

次に渋谷駅面へ向かうことにした。

 

途中で右に曲がって、ヒカリエ前に出た。

 

 

ここはクリスマス時期になるとツリーが飾られて、イルミネーションがきれいなところだ。

 

しかも、渋谷駅から数分という立地条件でありながら人が多くないので、待ち合わせ場所にもピッタリなオススメスポットだ。

 

ここを通り過販ぎる女のコに、どんどん声をかけることにした。まずはギャルふたり組だ。

 

軽く声をかけてみた。

 

「キャッチ?」
「いや、普通のナンパだけど」
「ごめん、待ち合わせ場所に行くところだから」

 

こりゃいかん。今度は駅の方から歩いて来たパンツ姿のお姉様に声をかけることにした。

 

ピンク色のヴェルニがきまっている。

 

スレンダーなコだ。迷わず声をかけた。

 

「え? ウソ。ホントに、ただのナンパなの?」
「うん」
「ヘえ。ひとりなんて珍しいね」
「そっかな」

 

笑顔で立ち止まってくれたものの、このあと、約束があってダメだった。

 

ちょっと場所を変えようと思い、さらに駅の方へ歩いた。

 

マツキヨの前を通ると、ストレッチブーツを履いたスタイルのいい、セミロングの髪の女のコが化粧品を選んでいた。

 

 

 

豹柄のシャツに黒のベロア地のミニスカートのギャルっぽいファッションだが、品よく着こなしているところに好感が持てた。

 

たとえ玉砕しても、本望なターゲットだった。

 

「あの、すいません」

 

渋谷で声をかけた女のコのうち、ダントツのNO.1。

 

それにしても、マツモトキヨシにはきれいな女のコが多い。

 

「あの、少し時間あります?」
「ええ、まぁ。少しだけなら」
「そうですか、よかった。」
「あの、なにか?」
「いや、マツキヨの前を通りかかったら、あまりにもきれいな人がいたんで、これは声をかけなければと思いまして」
「え? 冗談でしょ」
「いや、本当です。ボク、声かけるなんて初めてなんです。でも、こんな一目惚れしたことなんてないし、今、声をかけなければ、一生後悔すると思って、つい声をかけてしまったんです」
「また、ウソばっかり。そうやって他のコにも声をかけているんでしょ?」
「いいえ、本当です。生まれて初めてなんです」
「ホントかなー」
「本当ですよ。でも、ボクはきれいなだけじゃなくって、ファッションもきまってるセンスのいい人が大好きなんですよ。それで、あまりにも理想にビッタリの人だったんで」
「そうなの」

 

恥ずかしそうにしている。

 

これは、もうちょっと押せば、なんとかなるかも知れない。

 

「これから、なにか用事でもあるんですか ?」
「ええと、そうね」
「もし、ないんでしたら、マックでも行きません? せっかく出会えたんだから、もうちょっと、お話したいですよ」
「ええ、でも・・」
「そんな心配しなくてもいいですよ。1時間ぐらいで切り上げますから」
「はあ。でも…、困っちゃったな」
「お願いっ」

 

そのとき後ろから、

 

「おい、お前、なにやってんの?」

 

と男が声をかけてきた。

 

どうやらデートをしていたらしい。

 

とにかく早歩きでその場を立ち去る。

 

どうして、初めから彼氏といることを話さなかったのか。

 

時間も浪費してしまったし、連れの男に絡まれでもしたら…、トラブルに巻き込まれるのだけは避けたい。

 

どうやら追ってくる気配はないようだ。

 

再び109の入口に戻った。

 

 

ここなら、わんさか女のコが通るので、ギャル待ちの必要もない。

 

取材合戦をしているロケ連中が、横断歩道付近で頑張っている。

 

人がかなり多くなってきているので、声をかけるのをためらったが、背に腹は変えられない。

 

まずは、前を歩いている美白のギャル2人組にアタック。

 

「なになに。そんなこといって、結局、最後はスカウトするんでしょ?」
「ちがう、ちがう。本当に出会いがほしくてさ」

 

信号が赤に変わりそうだったので、話の途中で走って行ってしまった。

 

やはり、ふたり組はふたりでいるときに声をかけた方がいい。

 

 

 

ここで作戦を変えることにした。

 

声をかけるターゲットは、ひとりで歩いていて、ゆっくりと、そしてマッタリと歩いている、暇そうな女のコを選ぶことにした。

 

しばらく柱にもたれて、109に入っていく人、109から出てくる人をウォッチングしてみた。

 

タバコを1本吸い終えようとしたとき、ひとりの女の コが出てきた。

 

普通っぽく、赤のタールネックに黒のレザーのパンツを履いている。

 

大学生ぐらいだろうか。

 

キャピキャピしていないところに好感が持てる。

 

しかも、ゆっくりと横断歩道へ向かって歩いている。

 

急いではいないようだ。

 

これはイケるかも知れない。

 

「ねえ、ちょっと、今、少し時間ない?」
「え? なんですか」
「109から出てくるキミのことを見て、一目惚れしちゃって」
「えー、なにそれ」
「これからさ、どこか行くの?」
「イヤ別に…、帰るトコだけど」

 

ここで信号が青になり、彼女が駅へ向かって歩きだしたので、歩調を合わせながら話を続けた。

 

周りが見ているが、気にしていたら出会いなんて見つからない。

 

「もしさ、少しだけ時間があるんだったら、マックでも行かない?おごるし」
「えー、でも」

 

もう少しだ。

 

「いや、せっかく出会えたから、知り合いになりたくて。ね? いいでしょ」
「じゃあ、アップルパイ、おごってくれるなら」
「OK、よし行こう」

 

なんとか強引に説得し、109②まで歩き、マックへ入ることにした。

 

マックシェイク、コーヒー、アップルパイを注文し、会計を済ませて2階へ。

 

この間も、会話を途切れさせることなく、彼女に考えるすきを与えないようにした。

 

ゴミ箱の横のカウンターの席に着く。

 

「なにしてたの?」
「面接」
「なんの?」
「マスコミに興味があるから、制作プロダクションのアルバイト」
「ふーん。どんなことやるの」
「うーん、事務とか雑用みたい」
「へぇえ」

 

彼女はマスコミ志望の大学2年生であった。

 

横浜の公立大に通い、ひとり暮らしだという。

 

都内でないのが残念だったが、さらに話を進めた。

 

「そうなんだ。ところで横浜が実家なの?」
「ううん。 福岡だよ」
「あ、そうなんだ。その割に標準語、うまいね」
「こうやって、せっかく出会えたんだから、もうちょっと交流を深めようよ。今日は面接で疲れただろうから、あとでこっちから電話するよ。連絡先、教えてくれないかな」
「いいよ。今度飲もうよ」

 

彼女は自分のスマホを取り出しライン交換することに。

 

連絡先はやはり中盤に聞いて正解だ。

 

このあとも、話を盛り上げるだけ盛り上げて、約30分でマックを出ると、彼女を駅まで送ってわかれた。

 

渋谷では、ラインIDをゲットできたので、まずは成功したといえよう。

 

 

ギャルからフゾク嬢まで、あらゆるタイプの女のコが集まる街

 

午後3時ごろにJR新宿駅に到着。

 

新宿駅東口から外に出た。

 

タ方になると、待ち合わせの人でごった返し、身動きがとれなくなってしまうので、早めに主要スポットを巡ることにする。

 

駅前交番の周辺は待ち合わせの人がたむろしている。

 

ロータリーに設営されたステージの横を通り過ぎる。

 

このあと、イベントがあるらしく、セットの設営スタッフがいろんなものを運んでいた。

 

アルタの巨大ビジョンには様々な映像が映し出されていた。

 

 

アルタの前では、すでに待ち合わせがあちこちで始まっていた。

 

ギャルがスマホで連絡を取っていたり、オヤジがぼうっと立っていたりと、様々な人がアルタ前にたむろしている。

 

まずは、新宿通りを歩いて紀伊図屋書店の前を通り、伊勢丹へ向かった。

 

伊執勢丹の入り口にはベンチと灰皿があり、待ち合わせに利用されている。

 

また、買いものを終えたコとかが、一服していることがあるので、そのなかからゲットできるようだ。

 

しかし、今はめぼしいコがいないので、左に曲がり明治通りを進むことにした。

 

結局、そこにもかわいいコが見つからなかったので、一度駅まで戻ることにした。

 

 

喫茶店で一時間の休憩。

 

充電したあと、モア2番街通りに行ってみた。

 

ここは人通りが多いので、カラオケや居酒屋の呼び込みがすごく多い。

 

しかし、女のコも多く見かける。

 

これは声をかけてみるしかない。

 

シンプルなファッションをしたギャルに声をかけてみる。

 

「あのすいません、今、ちょっと時間ありますか」
「・・・」
「あの、もしよかったら…」

「早足で通り過ぎてしまった。

 

その後、何人にもアタックしたが、すべて断られた。

 

キャッチに見られてきたので、通りを少し歩き、再び挑戦することにした。

 

ちょっと声のかけ方が丁寧すぎるかと思い、マツキヨで買いものをしてるギャルに声をかけることにした。

 

もちろん、タメロでだ。

 

「え? なになに? なんか用」
「今、ひま?」
「条件によってはヒマ」

 

なんじゃそら。

 

ちょっと面食らったが、

 

「いや、あまりにもかわいいから、一緒にプリクラ撮りたいなと思って」
「えー」
「ね、お願い。一緒に撮ろうよ。」
「でも、髪伸びちゃって、メッシュうまく入ってないしさー」

 

このあともかなりひっぱったが、いやなのか OKなのかわからない。

 

話が長くなりそうだったので、諦めることにした。

 

会話が続くところまできているので、そろそろゲットしたいところだ。

 

歩きながら物色してみたがいいコが見つからず、靖国通りまで出てしまった。

 

交差点を渡り、靖国通りを市ヶ方面に向かう。

 

前を見るとカラオケボックスから、ふたり組みの女のコが出てきた。

 

歌舞伎町には似合わない上品な感じだ。

 

 

さっそく、声をかける。

 

「ねね、今、カラオケをしてたの?」
「そうだよ」
「これからどうするわけ?」
「そうだなぁ.…ねえ、どうしようか。」

 

まだ決めてはいないようだ。

 

「へえ。ところでさ、キミたち、めちゃくちゃかわいいね」
「え~、他のコにもそうやって、声かけているんでしょ」

 

ドキッとしたが、

 

「そんなことないって。あのさ、今度コンパでもしようよ」
「どうする?」

 

話していたコがもうひとりのコに話しかけていた。

 

「えー。でもねえ。お兄さん、なにしてる人?」
「キミたちは?」
「大学1年」
「どこの大学?」
「それはちょっと」
「そっか。それよりさ、合コンしようよ」
「連れてくる男のコのレベルは?」
「そうそう。 わたしたちレベル高いからね。それなりにいい男のコ持ってきてくんないと」

 

かなり自分たちに自信があるらしく、タカピーだ。

 

ムッっときたが、ここは堪えることにした。

 

「ねえ、仕事、なにしてるの?」

 

正直にライターだというと、

 

「えー。怪しい、怪しい」
「そんなことないって」
「で、どんな男のコだったら連れてこれるの?」

 

堂々巡りの会話が続き、最後の方には芸能人を連れてこいという話まで飛び出した。

 

ライターを勘違いしているようなので、大人しく退散することにした。

 

さすがに元気ギャルふたり組を相手にすることは至難の業だ。

 

ここにきて、かなりヘこんだ。

 

しかし、新宿で不発に終わるわけにはいかない。

 

気を取り直して、モア4番街を駅の方へ向かって歩くことにした。

 

 

ここも呼び込み連中が多い。

 

通りの中央では露天が開かれていて、携帯やシルバーアクセを売っていたりした。

 

そのシルバーアクセのお店の前でギャルと男が話していた。

 

「タックン、これなんか似合うんじゃない?」
「そっかな」

 

男の腕がギャルの腰を抱いている。

 

バカップルのいちゃいちやぶりを見ていたら、やる気になってきた。

 

もう日が落ちかけているので、これからは飲みに誘そうことにした。

 

辺りの女のコを物色していると、ブランドモノのスーツを見着たお姉様が通った。

 

ダメモトで声をかけてみた。

 

「すいません、これから飲みに行きません?」
「あら。ごめんなさい。これから仕事だから」
「あ、そうですか」
「ホント、ごめんね、仕事じゃなかったらよかったんだけど」
「いえ。お急ぎのところ、すいません」
「いいえ」

 

コッコッコッとヒールの音をさせながら、歌舞伎町へ向かっていった。

 

営業スマイルで軽くかわされてしまった感じだ。

 

立ち去る彼女のうしろ姿を見ていると、ひとりで駅へ歩いていくきれいな女の人が目の前を通り過ぎた。

 

今から出勤ではないだろう。

 

「あの、すいません。これからって時間あいてます?」
「はぁ。なに?」
「いや、今、暇なんですよ。これから飲みに行けたら、とか思いまして」
「なんでわたしに声をかけたの?」
「いや、歩いてる姿、目立ちますもん。スレンダーだし」
「そんなこと、いわれたことないから。結構、うれしいかも」
「本当ですか。で、もう用事はないんですか ?」
「ええ。これからは暇だけど」
「この辺の居酒屋ぐらいなら、おごりますけど」
「それじゃあ、行こうかな」
「本当! ところで、今日はなにをしてたんですか」
「仕事。そのソープだけど」

 

面食らってしまった。

 

ラインIDはゲットしたが、後々トラブルに巻き込まれたくなかったので、今度飲みに行くことにして立ち去った。

 

モア4番街を諦め、アルタ前で待ち合わせをしている女のコを狙うことになった。

 

 

アルタ前の待ち合わせはピークに達していて、通行するのも困難になっている。

 

仕方なく少しづつ進んだ。

 

立ち止まろうかと思っても、流れに押されてとどまることができない。仕方なく、流れに身をまかせていたら、紀伊国屋まで来てしまった。

 

待ち合わせをしているふたりの女のコを発見。

 

ひとりはきょろきょろとしていて、もうひとりはスマホで話している。

 

相手が来ないので、いらだっているようだ。

 

「ねえ、待ち合わせ? 相手来ないの?」
「うん、男ふたりなんだけど」
「そっか。じゃあ、これから飲み行かない? もうひとり連れがいるんだけど」
「えーつ、どうしようかなぁ」
もうひとりがスマホを切り、近寄ってきた。
「やっぱ、来れないって」
「あ、ホントに。ね、一緒に飲みに行かないかって」
「いいよ。だって、暇になっちゃったもんね」
「本当に?」
「行こうよ。この辺、知ってるの?」
「青龍門は」
「「絶対無理。多分、長蛇の列だよ。わたしアジアンキッチンのジャンボパフェ食べたい。お酒もそんなに高くないし」
「じゃ、いいよ。行こうよ」

 

ようやく女のコをゲットできた。

 

しかし、油断はできない。

 

居酒屋へ行くまでも話が途切れないように、女のコのことを聞き出す。

 

彼女たちはヒロコとトモといい、服飾専門学校の学生とのこと。

 

今日は学校の男友達と飲む約束をしていたらしい。

 

お店は偶然にも10分待ちで入れ、女のコと互い違いに座る。

 

メニューを見ながら料理数品とビールにカクテルを注文。

 

「今日はパーッと飲もうよ。まずは乾杯」
「そうだね、ホントならふたりで飲むことになってたんだからね」

 

料理が辛いせいか、みんなのお酒のペースは早い。

 

女のコはいい感じに酔っぱらっているようだ。

 

ここでさらに酔わせてしまおう。

 

すかさず、料理をこぼしたヒロコに

 

「粗相をしたヒロコちゃんに、飲んでもらわなくっちゃ」

 

こんな一気飲みが繰り返され、みんなかなり酔い始めてきた。

 

このお店は照明が暗いので、となりのトモに堂々と手を絡める。

 

嫌がらないようなので、さらに大胆に触ってみる。

 

ヒロコがトイレに行ったすきに、トモを誘ってみた。

 

「いい感じだからさ、今からふたりで飲みに行っちゃおうよ」
「え~、でも、ヒロコに悪いし」

 

まんざらでもない笑みを浮かべながら答える。

 

もちろん、これはOKサインだ。

 

 

 

その後、悪いと思いながらもヒロコと意図的にはぐれ、歌舞伎町のホテルへ向かうのだった。

 

ハードなスケジュールであったが、全国でいろいろな女のコが集まる新宿で、ホテルまで行くことができたのは、成功だと思われる。

 

ストリート完全必勝法を検証してみた結果まちがいなく、この必勝法は有効なのであった。

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