キャバ嬢の本音座談会 客とのセックスは◯◯◯

キャバ嬢と付き合う

 

 

彩花
彩花

「私のお店は渋谷だけど、六本木とか新宿とかの店と客層がちがうっていうよね。ほんとかな」

 

 

美麗
美麗

「はっきりいって新宿がいちばん悪いんじゃない?」

 

 

星亜
星亜

「やっぱり?」

 

 

 

キャバクラ嬢本音座談会

客とのHはタイミング

客とのHはタイミング

 

 

涼夏
涼夏

「うちは歌舞伎町にあるけど、お客はほとんどオヤジ系だもん」

 

 

彩花
彩花

「六本木は若い子もオヤジもいろいろ。渋谷だと、やっぱり若い人が多いでしょう」

 

 

絵麗奈
絵麗奈

「そうだね。二十代から三十代。四十代以上は三割くらいかな。独身の、いわゆる業界っほい人も多いよ」

 

 

 

星亜
星亜

「いいな、渋谷に移ろうかな。新宿は風俗の店が多いせいか、十人中十人が三回指名したらデキると思ってるし、一杯飲んで来るオヤジ客はそういう事、もう露骨。いくらで付き合う?なんて、まるで援交まがいだもん」

 

 

美麗
美麗

「それは六本木でも一緒っていうか、どこでもやっぱ、お客の目的はひとつなんだよね。でなきゃ居酒屋で十分じゃない。わざわざお金のかかるキャバクラでは飲まないでしょ」

 

 

彩花
彩花

「そうそう。だれとでもいいからヤリたいなら、風俗へ行けばいいのにね。まちがいなくできるじゃない。でもお客がなんとかヤレそうだと思うのは、実際にデキることがあるからだよね」

 

 

涼夏
涼夏

「うん、実際お客さんとエッチしちゃったって子はいるしね」

 

星亜
星亜

「男と女だもん。知り合う場所がどこかは関係ないよね」

 

絵麗奈
絵麗奈

「ただ、いつでも、だれとでもエッチしちゃうかっていうと、そうじゃない」

 

 

彩花
彩花

「よく勘ちがいして、今日で五回目だからそろそろいいだろう、なんて人がいるけど、私たちから言わせてもらえば、来店の回数や指名の回数じゃなく、私たちが気に入るかどうかがいちばんのポイント。気に入った人ならはじめてのお客でも、一回くらいなら付き合ってもいいかなと思うもの。その先はわからないけどね」

 

 

美麗
美麗

「嫌なやつなら何回、何百回指名されて誘われても、絶対にNOだよね

 

 

星亜
星亜

「ただ、気に入った人でも最終的に付き合うかそうでないかは、タイミングなんじゃない?」

 

 

涼夏
涼夏

「言えてる」

 

 

彩花
彩花

「ていうことは、涼夏ちゃんもお客とヤッちゃった経験あり?」

 

 

涼夏
涼夏

「まあね。最初に勤めはじめた時にはカレがいたから、一応操立てて、いいなと思ったお客に誘われてもダメダメって断っていたの。でも、やっぱ働いているとなかなかカレシとも会えないじゃん。それでいつの間にかむこうに別の彼女ができて、別れちゃった。すったもんだあったけどね。ちょうどそんな時に三回目の指名してくれた三十歳のサラリーマンに誘われて、ついフラフラとアフターして……」

 

 

 

星亜
星亜

「やっぱ三回目じゃない」

 

涼夏
涼夏

「それはたまたま」

 

 

彩花
彩花

「安っぽく見られるのは心外だけど、気に入ったタイプだったり、そんなタイミングみたいなものがマッチしちゃったら、ヤッちゃうよね」

 

 

絵麗奈
絵麗奈

「マッチだけに火がついちゃうって?」

 

星亜
星亜

「いまの、オヤジみたい。彩花ちゃんも絵麗奈ちゃんも、お客とシちゃったことあるでしょ?」

 

 

絵麗奈
絵麗奈

「いまカレは元客だもん」

 

 

彩花
彩花

「私も先月別れちゃったけど、元カレはお客だった人。で、元カレの元カノ女は、やっぱりキャバクラ嬢

 

 

星亜
星亜

「ウッソー! カレになっちゃうんだ。私の場合は、お客は絶対カレにはならないかな。三回付き合ったらとりあえずバイバイ」

 

 

 

美麗
美麗

「また三回だって。星亜ちゃんは三という数に弱いね。まさかいつも一晩に三回って言うんじゃないでしょうね」

 

 

星亜
星亜

「ちがうちがう(笑)。でもそれくらいが限度でしょ。いくらいい人でも、三回くらいエッチしちゃったら、正体がわかるじゃない」

 

 

涼夏
涼夏

「それは言えてるかな。ほとんどの男の人って、キャバクラ嬢とエッチすればとりあえず満足して、態度が変わっちゃう。でも、いまのカレシはちがったもん。ちゃんと付き合いたいって言ってくれたし」

 

 

 

彩花
彩花

「でもさ、そうやって付き合っちゃうと、もう店には来ないわけじゃない。お客をひとり無くしたことになるよね。それって、得なのか損なのか」

 

 

美麗
美麗

「カレシができたってことでは得したのかな。でも指名客は確実にひとり減ったってことにはまちがいないもんね。

でもさ、キャバクラに勤めていて、そのまま続けていたら、まともな男と知り合えないじゃない」

 

 

星亜
星亜

「だったらお客さんでいいのを捕まえちゃえってことか」

 

 

絵麗奈
絵麗奈

「やるだけやってポイっていうのもいいけど、そのうち淋しくなるよ。いまのうちに妥協するところは妥協して、とりあえずキープしておかないとね」

 

 

 

 

キャバクラの恐怖のイベントって?

恐怖のイベント

 

 

彩花
彩花

「お店への不満ってなに?」

 

美麗
美麗

「いっぱいあるけど、いちばんはイベントかな」

 

 

星亜
星亜

「店の売上はいいと思うけど、店長なんかはいつももっと売上を上げろって必死。だからイベントは過激になる一方」

 

 

涼夏
涼夏

「うちでもいちど、店長がセクシー下着祭りってのを考えて、その期間はみんな衣装は下着だ、なんて言い出した。それじゃランパプじゃないのって、女の子たちから総スカン。結局パジャマ祭りに変更になったけど、それだってほんとうのところは、やめてよねって感じ」

 

 

彩花
彩花

「クリスマスにサンタの衣装着るくらいなら、暑いのを我慢すればいいけど、過激夏祭りなんてのがあったの。胸にサラシ巻いて、短パンはいて半被着てというのにはまいっちゃった。イベントって、ほとんど店長の趣味で決まっちゃうよね」

 

 

 

絵麗奈
絵麗奈

「そういえば冬だったけど、しばらく休んでいた子が復帰してきた時、たまたま脇の処理をしてなくてさ、で、それを見た店長が「ノースリーブ脇毛祭りをやろう! みんな今日から一カ月間、脱毛禁止!」って」

 

 

星亜
星亜

「(笑)バッカみたい。それなら陰毛見せるほうがよっぽどマシ」

 

 

美麗
美麗

「お客だってそんな汚いもの見たくないよ。で、やったの? そのノースリーブ脇毛まつり(笑)」

 

 

彩花
彩花

「いやだー、やるわけないじゃん。でもさ、腋フェチっていない? ノースリープのドレス着てる子を呼んでは脇を見たがる人っているの」

 

 

涼夏
涼夏

「フェチって言うのか、確かにプチ変態さんっている。私の知っているお客は、とにかく耳が好きでさ。かならず女の子の耳を触るの」

 

 

星亜
星亜

「脇を見せたり耳を触らせたり、それくらいならいつでもどうぞって感じ」

 

 

絵麗奈
絵麗奈

「私、脇は嫌だな」

 

彩花
彩花

「私も同じ。耳ならいつでもどうぞ」

 

 

美麗
美麗

「あれ?なんか私たち、変態?(笑)」

 

 

変態さんいらっしゃい、どうぞキャバクラへ

変態さんいらっしゃい

 

 

彩花
彩花

「変態さんって言えば、お客さんのなかにもいるよ。五十過ぎくらいで、自称産婦人科医っていう人だけどね」

 

 

美麗
美麗

「産婦人科っていうだけで、もう十分変態チックだね」

 

 

星亜
星亜

「いつもちょっと大きめのカバンを持ってくるの。それで毎回カバンを開けて見せるんだけど、なかには聴診器やら薄いゴム手袋やら、いろんな器具が入っていて、もう、あやし過ぎって感じ」

 

 

涼夏
涼夏

「ほんもの?」

 

星亜
星亜

「さあ。でも、知識だけはすごいから、本物なのかマニアの人なのかわからない。だいたいお店に来て、女性器の構造に、子宮と卵巣の役割、そして性病の講義をして帰るんだよ」

 

 

絵麗奈
絵麗奈

「じゃあ本物の医者じゃないの?」

 

星亜
星亜

「冗談で、「先生、生理不順で困っているんだけど、そのうち診察してくれますか?」って言ったことがあるの。そうしたら、いつでも往診してあげるよって。病院においでとは決して言わない」

 

 

美麗
美麗

「名刺はもらった?」

 

 

星亜
星亜

「くれない。病院の名前も場所も教えてくれないの」

涼夏
涼夏

「やっぱりマニアかな。あるいは本物だけど、診察シーンをビデオで撮影しているような危ない医者とか」

 

 

彩花
彩花

「なんかで病院に行った時に、診察室でそのオジサンが白衣着て座っていたら怖いね」

 

 

星亜
星亜

「でも、ひとつだけ感心したことがある。思わず、なるほどって唸っちゃった。

「先生はどうして內科や外科じゃなくて、産婦人科のお医者さんになろうと思ったの?」

そう聞いたら、答えがさ、

「内科や外科は患者の死に立ち会うが、産婦人科は唯一生命の誕生に立ち会えるからだよ」だって」

 

 

絵麗奈
絵麗奈

「納得」

 

星亜
星亜

「あのカバンと講義さえなければ、素直に信用してあげるけど、どうもまだマニア、変態さんの域を超えない」

 

 

美麗
美麗

「実害のない変態なら可愛いじゃない。いまはちょっとまちがうとストーカーっていう変態が多いもん」

 

 

彩花
彩花

「私と同じ時期に入った子も、ひとりの若いお客に一年近く付きまとわれていたの。家まで調べられ、ゴミまで持っていかれて、漁られたんだって」

 

 

涼夏
涼夏

「そこまで行くと犯罪じゃない。そういうのは止めて欲しいよね」

 

星亜
星亜

「いろいろ話してきたけど、私のなかでひとつ不思議なことがあるの。お店には当然オーナーがいるんだけど、いまだにどんな人なのか知らないの」

 

 

絵麗奈
絵麗奈

「そう言えば私もまだ会ったことない」

 

彩花
彩花

「私は三年以上勤めているけど、オーナーに会ったのはたった一度しかない。勝手に五十歳を過ぎたオジサンなんて想像していたけど、四十歳くらいのお洒落でいい男だったよ。お客さんでついたら、まちがいなく付き合っちゃうようなタイプかな」

 

 

美麗
美麗

「うちも若いみたい。

店長の話では、オーナーは青年実業家で、ファッション関係の会社と飲食関係の会社をやってるんだって。

お店はその飲食部門のひとつらしいけど。

会わせてよってお願いしたら、オーナーは絶対にお店の女の子とは会わないんだって。

でも女の子の間で、時々オーナーがお忍びで、客を装ってお店に来ているらしい、なんて噂がある」

 

 

星亜
星亜

「そこまでいくと、ほとんどお化けじゃん。でもお客さんのなかには、キャバクラって怪しい人が経営しているとか、怖い関係がやってるとか思っている人が多いけど、そうじゃないことは確かだよね」

 

 

<執筆ライター さまとしキャバクラ探偵団長>

 

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