このごろは、普通の同伴だけじゃなくって、店前同伴って言って、お店の前で待ち合わせして、ご飯も食べずに一緒にお店に入ってくれるっていうだけのスバラシイ同伴がある。
それができるようになったらいっちょまえだよね!
でも、最近のお客さんは同伴を敬遠しているところがあるんだよね。
そうそう。だからキャバ嬢にはテクニックが必要なの。
お客さんから何気に「ご飯食べよう」
って誘われたら、それを絶対同伴にもっていく。
「今日お店に行きたくないなあ」って言う。
で、「じゃあ、休んじゃえば」って言われたら、「でも行かなくちゃ。だけど、ずっとこうして話していたいなあ」とか言うの。
お客さんも「じゃあ、一緒に行こうか」ってね。
お客さんが、この子と同伴したいって思うように仕向けないと。
仕事ができない子は、下手に出てお客さんに同伴をお願いするケースが多いよ。
お客さんより、自分の方が上に立つくらいじゃないとね。
キャバ嬢と同伴するってこういうこと
同伴とは、その名のとおり、同伴してお店に入ることだ。
店が始まる前に、食をしたり買い物をしたり、ちょっとしたデート気分を味わって、女の子と一緒に出勤する。
もっとも、最近では、食事もせずに、店の前で待ち合わせをしてそのまま店内に入る「店前同伴」というシステムもある。
とはいえ、キャバ嬢にしてみればこれもお仕事。
男性が食事をごちそうして、おかつ同伴料として2000円くらい支払うのが一般的だ。
女の子からせがまれて同伴、ということもあるが、仕事のできるキャバ嬢は自分からは誘わずに、男が誘ってくるようなテクニックを使う。
それをどうとるかはその人次第だが、お気に入りの子と束の間の恋人気分を味わえるのならそれもアリか。
ただし、それで満足しているようでは疑似恋愛から抜け出すことはできない。
女の子の上をいくような作戦を練らなくては。
同伴が重なっちやうことってないの?
あるよね。普通にある。
ダブル同伴、トリプル同伴もある。
女の子はみんな(客)に同じように言い訳するの。
「どうしてもイヤなお客さんなんだけど、今から迎えに行かなくちゃいけなくて。ちょつと待ってて」って。
結局、私たち的には、そのお客さんとお店の入り口を一歩くぐった時点で同伴が成立しているから、それでOK。
そこで同伴料が派生しちゃう。
同伴だって思わせないようにして、バンバン入れちゃう。
同伴料とか気にするなって!
小さいことは(笑)。
今は店前同伴とかあるしね。
正直に言う子もいる。
ウソついてどうこうなるよりいいから。
たまには同伴失敗しちゃうこともあるからね。
かなりプライドズタズタになるよね。
同伴が不確定なお客さんとご飯だけ一緒に食べる。
で、お店の前まで来てくれるんだけどそこで帰っちゃう。
ボーイさんの見ている前で。
男性だけが帰っていくって、キャバ嬢としてはホント、泣きたい瞬間…。
ほんと、みじめ・・・。
みんなあるんじゃないかな。
裏で泣いてた子とかよく見たもん。
男が泣く同伴。女の子が泣く同伴
同伴はお気に入りの女の子を独り占めできる時間。
…と思っていたら、実は二股、三股かけられていたということもあるのだ。
浮かれてばかりはいられない。
同伴は女の子の売上につながる。
数が多ければ多いほど、店での評価につながるのだ。
自分だけだと思っていたら、同じような男がほかにも…。
しかもその相手に”イヤなお客さん.などと言われていたら、それこそショックである。
しかし、ショックを受けるのは男性だけではない。
女の子もあの手この手で同伴にこぎ着けた末に、店の前で客に帰られてしまうこともある。
おいしいところばかりを持っていく男も中にはいるのだ。
掛け持ちされないような男になるのはもちろん、たとえ掛け持ちされたとしても泣いてはいけないのである。
女の子を泣かせないために…。