この業界に初めて入った女の子は、不安もさることながら仕事に対する期待感も非常に強い。

「一体、どんなお客さんと巡り会えるんだろう?」
とか

「同伴って、楽しそうだな」
とか、期待に胸を膨らませているのである。
地方から出て来て間もない新人が狙い目
まず、新人の女の子の最初の登竜門は、お客の指名を取ってポイント(女の子の営業成績のことで、店独自の方法で付け方が決められていて、ポイント数で女の子の時給が決まる)が稼げるかにある。

この業界はブロ野球選手並みの実力の世界で、誰かが、イイ子が入ったなと感じれば、他の客も大概同じように感じているもので、そういう子は入店後2~3週間もすればポイントをどんどん稼ぎ出す。
反対に、この子は売れないなと思われてしまえば、いつまで経っても指名が取れず、やがて自分には男性を引き付ける魅力がないことを認めざるを得ない状況に追い込まれ、ブライドがズタズタになって1ヵ月も経たないうちに退店していく。

こうして、ふるいにかけられて残った女の子は店にしばらく定着し、いろいろ体験して、この業界に慣れていく。
この「慣れ」なのだが、慣れてくると

「同伴は1時間くらい食事かカラオケでもすればいいや」
とか、徐々にお客に対するサービスが悪くなってくる。
中には当日になって同伴の待ち合わせ時間に間に合わないとか、携帯に連絡が入り、結局1~2時間遅刻してくるというのは、よくある話だ。
この場合でも、どれくらいの遅刻ならお客は待ってくれるとか、ちゃっかり計算していたりするから、したたかである。
もし、そんなことされたら

「それだったら今日はやめとくよ」
と言ってきっぱり断ろう。
入店当初は食事をご馳走になることにも純粋に喜んでいたのに、慣れてくると、その程度のことでは当然のことだと思うようになり、ありがたみを感じなくなっていく。
そういうことから考えて、まだこの業界のことをあまり知らない新人の女の子に狙いをつけて、自分のペースでグイグイ引っ張っていくというのが彼女らをモノにする確率の高い方法ということになるだろう。

特に、地方から出て来たばかりの女の子なら、同伴の時にディズニーランドなど東京の名所に一緒に行こうと誘ってみると、女の子自身も行ってみたいと思っている場合が多いので、たとえ午後の早い時間に待ち合わせる必要があっても、すんなりOKしてくれることがある。
地方から出て来たばかりの女の子はウブで純粋なので、詐欺まがいの高額なエステや美容器具のローンを組まされたり(結局、借金が返せなくなり風俗で働くことになったりする)、あるいは、実入りのいい仕事なのでスカウトされてAV女優になってしまったりするという話をよく耳にする。

もし、そうした業者の餌食になる前の地方から出て来たばかりの女の子と店で巡り会った場合は、これは願ってもないチャンスだと考えてよく、彼女になってくれる確率が比較的高いと言えるであろう。