
水商売やってる女の子って、家庭に事情がある人がほとんど。
たとえば、お父さんがいない、お母さんがいないとか。

私は高校までは普通に進学だったんだけど、家庭が複雑だったから一刻も早く家を出たいと思って。
そのときの自分にできること、お金稼げることっていったら飲み屋しか思いつかなかった。

昼間でもやっていけたんじゃない?

うん。
だから見下した感じで水商売に入って。
でも、その見下していた世界でたたかれて、プロ意識を持つようになった。

始めてから5年間くらいは、なあなあでやっていたような気がする

やっぱり昼の仕事に就こうかと考えたり。
でも、ずっと夜の仕事をしていると、履歴書に穴があいちゃうんだよね。
それを面接のときに聞かれるのがこわくて。

ウソついて、髪を黒く染めて、ドキドキしながら面接を受ける。

金銭感覚や意識とかちょっとしたものがずれているんじゃないかとか思うとこわいんだよね。

私は、月に20万のOLさんをやるよりも、自分で会社をもとうとか目標ができて。
今はそっちに進んでる。

私はこの道でがんばって、自分にしかできない
「キャバ嬢」を極めたい。
キャバ嬢のプロ意識と不安

キャバ嬢は頭がいい。
経験から生まれてくる勘のよさとか、頭の回転の速さ。

これを上回る男でないと、キャバ嬢のお相手としては力不足である。
もともとやりたくてこの道に入った子は少ないという。
家庭に事情を抱えていたり、お金がなかったり。
そんな理由で始めたキャバクラも、続けているうちに楽しくなったりプロ意識が芽生えてきたりする。

そこで目的を見いだせればいいのだが、両親を安心させるためであったり、今後のことを考えたりして、昼間の職業に就こうと考える。
しかし、そこは百戦錬磨のキャバ嬢であっても、勝手が違う。
穴の空いた履歴書と染め直した髪で面接に挑まなくてはならない。

夜の仕事を経験してから昼の仕事に移った子は、キャバ嬢の仕事をしていてよかったと言う。
キャバ嬢を続けている女の子はその道を極めたいと言う。
そして、会社経営など新しい目標を持つ女の子もいる。

いずれにしても、切れる頭と経験を生かしてみんな成功を目指しているのだ。

いろんな意味ですごく勉強になる。

偉い社長さんなのに、こんな心ないこと言うんだとか、こんなに始末の悪い飲み方するのかとか、醜態さらすのみてると、人ってお金じゃないんだなって思う。
どんな社長さんでもこんな面があるんだなと。

逆に、男ってかわいいな、と思うこともある(笑)。

洞察力が鋭くなるよね。
何秒か話せばどういう人かすぐにわかる。

あと、物事を客観視できるようになった。

それから、自分の容姿や振る舞いとかにすごく気を配るようになった。
ちょっと太ったかな、って思ってると、お客さんがそういうこと言ってくる。
お金払ってるから、何でも言ってくる(笑)。

人を見る目も変わるけど、自分改造にもなるよね。
どうしたらみんなに好かれるようになるかとか。
見た目だけじゃなくて性格とかも研究するし。

改善していかないと、お金に反映されるし、切られちゃうから。

どんなナンバーワンでも、やっぱり全員に好かれるというのは難しいから、限りなくそれに近づくように努力する。
みんなに好かれるように、好かれるようにってね。
人との出会いによって成長するキャバ嬢

女の子たちが思う、キャバクラで働き始めて変わったこと。
お金を持っている人でも人間としては完全ではないと気がついた
洞察力が鋭くなった
物事を客観的にみることができるようになった
自分の振る舞いに気をつけるようになった
容姿に更に気を配るようになった

どうしたら人から好かれるようになるのかを考えるようになった

キャバ嬢は、こうして成長をしていかないと、売上に即響いてしまうのだ。
売上が上がるということは、客からの人気が上がること。
つまり、それは男性にもあてはまることで、女の子からの人気を得たいのであれば、これらをモノにするように、男磨きに精を出すのだ。
そうそう、 男ってかわいいな、という意見も出ていたよな。