考えてみると、いろんな女たちがオレの「下」を通りすぎていったもんだ。
もちろんこれまで紹介した、オレのテクニックでオトした女たちだ。
あらためてオレのテクのすごさ?に納得するハズ。
参考になるゾ。
いい意味でも、もしかしたら悪い意味でも、な!
さて、オレのスペシャルテクニックによって、実際のところどれだけの結果を出すことができるのか。
まーだ疑いを抱いているキミたちにオレのテクニックを伝授した連中の体験談を紹介しよう。
これを読めばさすがにキミたちも納得してくれるのではないか。
あ、失敗例もあるので、その辺の話は「反省材料」として読んでくれよな。
じゃあ性交を祈る。
人妻と泥沼の恋愛に落ちた、オレの愛欲と苦悩の日々
@女性データ
笹川美由紀(仮名)
1997/6/9生まれ
双子座 A型
住所 : 東京都杉並区阿佐ヶ谷
職業:人妻
オレは主婦が嫌いだ。
亭主の金でノンキに生活しているくせに、やれ夫が構ってくれないだとか、子どもの公園デビューやお受験がどうしたとか、オレに言わせればどうでもいいようなくだらねえことで悩んで騒ぎ立て、そうしちゃ年中愚痴をこぼしていやがる。
はっきり言ってムカツく人種だ。
オレは、ビルの窓清掃とか夜勤での警備員の仕事をやりながら生計を立て、一流のロックアーティストを目指している。
そんなオレに言わせれば、主婦なんって人間のクズだ。
男にたかる寄生虫だ。
オレが、結婚して家庭をもうけて、女房を養ってやるような甲斐性のある男じゃないからっていうコンプレックスもあるのかもしれない。
しかし、いまの時代、女性だって仕事を持って社会進出し、立派に自立している。
そんな女性から見たって、こいつら主婦は蔑まれるべき存在なのではないか。
主婦にたいするオレの嫌悪感は妙な屈折を遂げ、やがて「主婦とヤルこと」が自分の支配欲を満たすものへと変わっていった。
別に女に不自由なんかしていない。
ファンの女の子もたくさんいる。
が、主婦を口説き落としてヤルというプロセスに特別なこだわりを見いだすようになっていった。
主婦をハメ倒してオレの前で跪かせたい、メチャクチャ恥ずかしいことをさせて凌辱したい……。
オレみたいな人間が主婦と知り合うきっかけなど、出会いサイトにメッセしまくった。
幸い、オレの仕事は夜勤が多いので、昼間にメッセするとかなりの返信が人妻から殺到していた。
スケベな人妻どもがこんなにいるのかと、オレはあらためて呆れてしまった。
よし、絶対にこのうちのだれかを引っかけて食ってやる。
オレは意を新たにした。
しかし、アポがとれたことも多かったが、待ち合わせの場所に行ってもブッチされることしばしば。
クソッ、オレのような貧乏なバンドマンなど、所詮主婦は相手にしないのか。
落胆し、なかば諦めかかっていたそんな’19年8月のある日、オレは彼女と知り合った。
オレより26歳年下の主婦。
杉並区阿佐ヶ谷在住。
オレはは中野に住んでいる。
JR中央線で2駅しか離れていない。
専業主婦ではなく、近所のスーパーでパートで働いているそうだ。
いま思い返すとそこにオレは、ほんのわずかだが「あ、こいつイイひとかも」と希望を抱いたのかもしれない。
そうした思いと、「ご近所さん」という親近感と、そしてなによりも、彼女がそのむかしインディーズのロックバンドの追っかけをしていたという「共通の話題」が2人の距離を大幅に縮めたのだった。
「オレさあ、4年前に * * **ってバンドでギターやっってたんだよ」
「え、マジ? じゃあアタシ見たことあるかも。####と対バンやったりしてたよね?」
「ああ、やってたやってた」
そこから先、話はとんとん拍子。
ぜひ会ってみようということになった。
初めての出会いは、あいだをとって高円寺で。
電話で知り合った翌日の午後1時に改札で待ち合わせをした。
事前に彼女の服装や髪形などをきいていたのですぐにわかる。
オレの髪形がドレッドだということも知らせていたので、むこうもすぐにわかったようだ。
どちらからともなく話しかけ、お互い挨拶を済ませ、すんなりうちとける。
まずは高円寺北口の某喫茶店へ。
そこで軽く談笑するが、少々人目をはばかっているように見受けられた。
やはり隣りの駅だとはいえ、地元の人間として他人の目は気になるのだろう。
失敗したかな、もう少し離れた場所で会うようにすればよかったかな、と思ったが、むかし懐かしい音楽の話などでそこそこ盛り上がる。
彼女の表情もくだけてきた様子だ。
喫茶店を出た2人の足は、なんとなく駅裏の某ホテルのほうへとむかっていた。
そしてその日、オレたちは「結ばれた」。
そして自分でも意外なことに、あの「主婦にたいする嫌悪感」が消えており、辱めを与えようという気持ちよりも慈しみの思いがこみ上げてきた。
オレは彼女に恋心を抱いてしまったのだ。
いまでもあの日にはじめてオレたちは「結ばれた」という意識が強い。
すでにあの日から2年が経とうとしている。関係は続いたままだ。
オレは正直なところ、彼女を愛している。
彼女も折につけ、夫との離婚をオレにほのめかせている。
この2年間、彼女は実に激しく優しい愛をオレに注いでくれた。
だが、彼女が夫と別れてオレと一緒になることが、果たしてお互いにとってよいことなのか。自分でももうどうしていいかわからない。
だが結局ケリをつけなければならないのはオレなのだ。
この恋愛劇にどのように幕を引くか。アーティストとして美しいステージングを飾ろうではないか
いまオレはそのことばかりかんがえている。