こんなにおいしい思いをしている男たち
出会いを求める男性にとって、ネットはこの上なく魅力的なフィールドである。
ネットナンパならではという長所を、もう一度はっきりさせておこう。
第一に、出会いを求める女性が無数にいること。
彼女たちの多くは、自ら出会いを求めるメッセージを出会いの掲示板に掲載しているのだ。
女性の方から「声をかけてね」と言っているのだから、男としてはこれほど楽なことはない。
しかも、この女性たちは、ひやかしやエンコー目的の女ではなくて、純粋に出会いを希望している女性である。
第二に、匿名世界であること。
男性にとっても女性にとっても、この匿名性”は、出会いを安心して楽しむ上での必要条件といえる。
自分の素性はわからない。
知っている人に知られない、と確信したとき人は思いきった開放感を味わえる。
また匿名ゆえに、たとえ彼女からよい返事がもらえなくても、ストリートナンパのように、恥ずかしい思いをしたり、傷ついたりといったこともなくてすむ。
第三に、実際に会うまでに親しくなれること。
これは、街で女性に声をかけることや、全くの初対面の女性とコミュニケーションをとることが苦手といったほとんどの男性にとっては、重要なポイントだ。
メール交換や掲示板での会話を通して、気軽にコミュニケーションをとれるようになってから初めて実際に顔を合わすのだから、初対面のぎこちなさというのは非常に少なくてすむし、また、話題に困るようなこともない。
第四に、基本的に無料であること。
既にネットに接続しているならば、ネットナンパをする上で、テレコミの利用料のように、特別お金を取られることはない。
出会いの掲示板やチャットルームといったホームページは、ほとんどのサイトが無料で利用できる。
また、ビジネスが介在していないので、サクラにひっかかってすっぽかしという悲惨なこともない。
これだけ、多くの魅力を兼ね備えたインターネットである。
多くの男性が、ネットで女性との出会いにチャレンジしているのは言うまでもない。
しかし、残念ながらほとんどの男性は、ネットナンパのノウハウを持たずに、ただやみくもに掲示板の女性にメールを出すだけなので、満足できる成果を得ることなしに、諦めてしまっている。
そんななかで、少数の研究熱心な者ではあるが、ネットを舞台に数々の出会いをものにしている男たちがいる。
そう、それが「ネットナンパ師」である。
彼らネットナンパ師たちは、豊富なネットナンパの経験から、自分なりのノウハウやコツといったものを修得している。
あるときは親切な相談者となり、またあるときは話のわかるお兄さんとなって、女性の性格や、その日の気分に合わせて彼女たちに近づき、そして落としていくのだ。
しかも、女性の方には「ナンパされた。とかおもちゃにされた。」という感覚は全く無い。
多くの場合が、素敵なデートを楽しめた、という気持ちであり、別れ際に彼女の方から「また会いたい」と言ってくるほどだ。
このようなネットナンパ師たちは、一度会って気に入った女性に対しては、デートの後のフォローを欠かさない。
メールや電話などを利用して、上手に彼女の素敵なところを褒めるのだ。
こうして、何度も会うような関係に仕上げた女性を”キープ”と呼んでいる。
こうしたキープさんを常時4、5人以上は確保して、毎週違った彼女と楽しい時間を過ごすといった、パラダイスな日々を送っているネットナンパの上級者もいるのである。
「トラブルを起こさない出会い」
これがネットナンパをする上でのモットーである。
トラブルを起こしてしまったら満足できる出会いにはならないし、それを無視して自分勝手な女遊びになってしまうといつしか大きな問題になり、 お互い傷つけあう結果となってしまうものと思っている。
もともと出会いに対する願望は、男女共に持っているものなのだから、お互い楽しむ、という黄金律を守りさえすれば、自然に彼女の方も気持ちを開いてくれるものである。
このルールで常時10人前後のキープさんたちと誰でもがお付き合い出来るはずだが、女性を泣かせたり、トラブルを起こることはないはずだ。
初めは、メールに何を書書いたらよいのかわからないとか、デートに持ち込むきっかけをつくれないといった、初歩的なアドバイスを求めてくることが多かったのだが今ではいっぱしのネットナンパ師として、アバンチュールを楽しんでいる。
ではご参考までに、ネットナンパ師たちのパラダイスな日々というものがどのようなものかを、とある1週間によってご紹介しよう。
待ちに待った連休明けだ。
いつものことなのだが、休日はキープたちからの「会えませんかメール」の調整やらデートやらで、どうしても新規開拓がお留守になってしまう。気心の知れたキープもよいのだけれど、やはり初めての女と会うときの新鮮なドキドキ気分にはかなわない。そこで今夜は一つ集中的にファースト・アタックをかけてみた。
出会い系を見て回ること3時間半。
5人の女性たちにファースト・メールを送信。
大半はフォームのコピー&ペーストなのだが、特に気に入った5人には、特製の「一本釣りメール」だ。
まあ感触としては8人前後は返事を期待できそうだ。
あとは待つのみ。
気楽なものだ。
昨夜のターゲットたちから返事のメールが6件。なかなか良いペースだ。できればちょっとリッチな主婦あたりから欲しかったのだが、あいにくOLと学生ばかりだ。
しかし、27歳OLだけは気になる。
結構遊び慣れてる印象だ。
このタイプは仕掛けが決まればデートも早い。
セカンド・メールはペットネタの長文メールにしておこう。
一昨日のアタックの返信が3件。待望の主婦からも1件だ。8歳で子供なしのMEGUのメールはノリがいい。
旦那から放っておかれて退屈しまくり主婦ってところだ。
外に出たくてしょうがないのだろう。
とりあえず、彼女の趣味にあわせて、映画ネタでメッセしておいた。
深夜に27歳OL嫁メール着信。
ペットネタで正解だったようで、ワンルームで隠れて飼っているアメリカンショートヘアの悪戯の話が延々と書いてあった。
一人暮らし+ペット=寂しいの公式どおりの女のようだ。
昼からキープの29歳主婦ケイと3度目のデート。午後4時までの女なので、お茶のあとはすぐに彼女がリザーブしていた品川プリンスへ。ここはビジネスホテルなので防音が十分じゃないのだが、それがまた彼女には刺激らしい。
27歳OLからメール。
ペットショップを見て回るのが大好きなそうなので、横浜センター北にオープンした大きなペットショップを紹介しておいた。
快調な進展のようだが油断は大敵。
デートへのお誘いはもう少し辛抱しておこう。
例によって金曜日は忙しい。昼間には必歳主婦まりから会いたいコール。彼女とは月1ペースのデートなのだが、こんどの月曜がご希望だという。
どうせ土日は他の女と会うことになるので、3連チャンを避けるため水曜日にしてもらう。
夕食前には28歳OLけいこからメール。
あさってのデートの確認だ。
けいことは、ここのところ毎週のデートなのだが、俺流の調教が効いているせいか退屈しない。
日曜日でOKの返事を出した。
けいこにメールを出すためアクセスしたら、ちょうど27歳OLからのメールが着信。
今回は、去年彼氏と別れたいきさつについても書いてあった。
10行もある。
その後ラインを使って、あれこれ趣味の話をしていたのだがペットのことに話題が飛ぶと、とたんにガードが緩んだ。
きのう紹介したセンター北のペットショップの詳しい話をすると、ぜひ行ってみたいという。
「じゃあ明日でも案内しようか」の一言でアポが決まってしまった。
27歳OLと初デート。写真は昨夜送ってもらっていたので待ち合わせも問題なし。実際に会ってみると、写真ではよくわからなかったスタイルのよさにびっくり。
性格も明るいので、むしろ勇み足にならないように注意した。
結局、半日センター北で過ごして別れた。
30歳主婦MEGUからメール。
ここ2日ほどメールがなかったので、どうしたかと思っていたのでホッとした。
まあこれが彼女のペースなのだろう。
彼女が好きなブラピの情報をネットで仕入れてから返信メールを送信。
あせらなくても来週あたりは進展があるだろう。
夜にはキープの20歳学生ゆんちゃからラインチャットのお誘い。
「眠い」を連発して1時間で解放してもらったのだが、来週のデートを約束させられてしまった。
彼氏放っておいていいのか(笑)。
朝から25歳OLけいことデート。今週は上野の国立博物館。あまり色気がない場所なのだが、彼女の趣味が優先だ。
上野から浅草に足を伸ばしたので帰宅は夜12時。
ホテルに寄らなければよかったかなと、ちょっと反省。
帰宅すると、女たちからの留守電2本にメールが5通。
そういえば27歳OLに電話してなかった。
まいったなあ。
ここまで読んで、ネットには、素敵な出会いのチャンスがあふれているということをご理解いただけただろうか。
そして、実際にネットを舞台に、出会いやアバンチュールを楽しんでいる男女の実態というものをおわかりいただけたであろうか。
いまやインターネットは出会いを求める者のパラダイス。
もし、あなた自身がこのようなパラダイスに参加することを望むなら、それは実に簡単なことである。
外見、性格、年齢……人それぞれ、皆違うのは当然だが、出会い系サイトを舞台とするネットナンパならば、基本をマスターすれば、誰でも成功する。