モテる男が身につける コミュニケーション上達方法は練習あるのみ

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あなたは、少なからず自分のコミュニケーション能力に不安を感じていることだろう。

なぜ「コミュニケーション能力が必要不可欠なものなのか」という理由とともに、その上達のポイントを説明していく。

 

女性と親密になるためのコミュニケーションとは?

「質問」の順番がすべての口下手を解消する

 

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質問をするときは、「順番」を考えたほうがいい。

質問の順番を間違えると、その後のコミュニケーションがギクシャクしてしまうことが多い。

質問の順番を間違えて、いつも失敗している男がいる。

彼は出会った瞬間に、「どこから来たの?」と切り出すのである。

「どこから来たの?」と聞くのは、ごく当たり前の質問であり、話を切り出すには自然に聞こえるかもしれないが、実はそうでもない。

とくにストリートナンパであれば、顕著に拒否反応が出ることがほとんどだ。

女性は、ストーカー的な行為をされた経験が少なからずあり、したがって住んでいる場所を尋ねられても、積極的に回答しようとは思わないものなのだ。

さらに彼が次にする質問は「仕事は何をしているの?」であった。

これもまた、多くの女性が拒否反応を起こしやすい質問である。

この質問も、さきほどの質問と同じように、「もし仕事場を見つけられて目の前の男がやってきたらどうしよう」という考えに直結してしまうものなのだ。

 

では、どのような質問から切り出せば、警戒心を抱かずに心を開いてくれるのだろうか。

女性が望んでいる質問とは、「ハードルの低い質問」である。

 

「その服いいね。よく似合うね」
「休日は何をしているの?」

 

といった程度の「軽い質問」をすれば快く返事をしてくれるだろう。

いきなり「どこから来たの?」でも行楽地では通じるかもしれないが、その他の場所では難しい。

 

 

モテる男は女性に「質問し」、「同意し」、「褒める」

 

女性に「質問し」、「同意し」、「褒める」

 

とても博識な男性がいた。

彼はさまざまな知識を持つ「頼りがいのある男」を演出できるため、「教えることのできる男が一番モテる」と信じて疑わなかったのだ。

なので、彼が相手にしていること、つまり「いろいろなことを知っていて、教えることができる男」を彼にしてみたところ、彼は不愉快な気持ちになったようで、会話を継続する意思をなくした。

彼はただ、「自分がいい気持ちになりたい」と思っていただけであり、「相手がそれで何を感じるか」までは気が回らなかったのだろう。

 

ときには他人からアドバイスをもらうのも悪くはないが、コミュニケーションというのは、「相互のやりとり」が基本ではないだろうか。

一方的に教えられるのではなく、「情報をお互いに楽しみたい」と思うのが本音である。

それなのに、少し知識があるからといって自分の考えを押しつけようとすると、相手は不快感を覚えるものなのだ。

自分の考えを押しつけず、「相手の意見も尊重し、同意し、褒めてあげること」が重要なのだ。

そうすることで相手が自分の存在感を意識し、「この人にならついていくことができる」と感じるようになる。

「頼りがいのある男」を演出してきた彼は、その後戦法を変え、相手の意見に同意するようになった。

そして女性がとも、円満につきあえるようなったのである。

 

女性を楽しくさせる「会話術」を覚える

 

口下手なままではいけない

口下手なままではいけない

 

「寡黙なイイ男」というカテゴリーはもちろん存在するのだが、先天的な資質と、これまでの生きかたからにじみ出てくるオーラなどよるところがあまりにも大きい。

目指してなれるようなものではないので、これから「モテる男性」になりたいという方には、「コミュニケーション能力」の向上は必須事項と思ってもらいたい。

女性と2人きりという、もっともあなたをアピールできる状況で求められるのは「会話術」だ。

自己紹介にしても、「鈴木太郎です。26歳です。趣味は映画鑑賞です」といった、履歴書のようなつまらない形式ではなく、より流暢に、楽しく伝えなくてはならない。

「自分は口下手だ」と自覚している男性は、自分の会話術が女性の注目を集められない理由を、一度きちんと考え直してみるといい。

ただ思ったことを口に出すだけでは、決して人の注目を集めることはできない。

「寡黙なイイ男」と同じく、「天然キャラ」にも狙ってなることは難しいので、これからあなたが目指すのは、「計算されたトーク」で場を湧かせる、プロフェッショナルな「おしゃべりの達人」だ。

あなたの身のまわりにおしゃべりの上手な友だちがいるのであれば、彼の話をじっくり聞いて分析してみてほしい。

また、テレビのバラエティー番組などで、芸人たちのトークに耳を傾けてみるのも効果的だ。

要点が端的にまとめてあり、必ずオチや、笑いどころがあるはずだ。

さて振り返ってみて、これまでのあなたのトークはどうだっただろうか?

客観的に判断してみよう。

 

・聞いていて面白いか? |
・笑いどころはちゃんと用意してあるか?
・驚くような新しい情報は盛り込まれているか?
・要点を押さえた説明ができていたか?
・オチはあったか?

 

今までこれらのポイントを意識していなかったとしたら、すぐにでも考え直すべきだ。

あなたは、これからアプローチする女性が何人あらわれてこようと、常に必ず楽しませてあげられる「会話術」を持った男性になる必要がある。

「会話術」は、モテる男性になるための必須条件なのだ。

 

 

モテる男は「会話のプロ」のトークを考察する

「会話のプロ」のトークを考察する

 

あなたは「話す」ということを、軽んじていやしないだろうか。

世の中には、バラエティー番組の出演者やイベントのMC(メインキャスター)など、しゃべることを最業としている人たちがいる。

もし、彼らのことを先天的な才能だけでステージに立っていると考えているのなら、それは大きな間違いだ。

どんな売れっ子でも、才能のうえに努力を重ねて、入念な予行演習(リハーサル)をしたうえでステージに上がっている。

たとえば、会話のプロならば、「日々面白かったこと」を書き留めておくための「ネタ帳」は必須アイテムだ。

これはプロに限った話ではなく、素人の中にもそうした習慣をつけている人はけっこういる。

 

ある男性は、ネタ帳に加えて、市販のパーティージョーク集などを読みあさり、いつでも気の利いたことが言えるように準備している。

彼は「議員秘書」という職業柄もあってか、ともかく会話の席を大切にする男性で、同席した人間を楽しませ、人間関係を円滑にすることに労力を惜しまない。

自分だけのオリジナルのネタでなく、誰かから聞いた話でもかまわない。

自分が面白いと感じたことをすぐさま書き留めるクセをつけておくと、「相手にどうすれば面白いと感じさせられるか」が、だんだん法則として見えてくる。

言葉ではあらわしにくいが、俗に「緊張と緩和」といわれるテクニックを肌で感じることができるようになるだろう。

 

また、芸人がステージで披露する「コント」を思い浮かべてみてほしい。

誰も、あれを即興でやっているとは思わないだろう。

コンビの場合には普段からきちんとネタ合わせをしているし、ピン芸人でも「オチ」や「間」も計算したうえで演じている。

どんなに面白い小話やネタでも、つっかえつっかえ話していては、せっかくの笑いが途切れてしまうし、聴衆にとって聞き苦しい。

頭の中でシミュレーションするだけでなく、芸人たちはきちんと声に出して、場合によっては模擬観客の前で本番さながらのリハーサルをこなしている。

逆にいえば、「プロでもそこまでしなければ面白いことが言えない」ということなのだ。

 

バラエティー番組を思い浮かべてみてほしい。

多数の出演者たちが、さまざまなトークを繰り広げて場を盛り上げているが、フリートークにも必ず「放送作家」が作成した台本や、進行表が存在する。

よほど相性のよい人間同士でもなければ、フリートークで面白い掛け合いを演じるなどプロでも難しいことなのだ。

雑談のようなやり取りが自然に成立しているかのように見えるが、まったく無秩序に進行しているわけではなく、そこには必ず誰かによって敷かれた「基本レール」が存在する。

各人がする小話も、基本的にはその場で考えたり思い出したりしているものではない。

普段から反復練習を重ねておいたいくつものネタの中から、その場に即したものを選び出し、披露しているのである。

場合によっては、事前に放送作家が入念な取材を行ない、出演者の体験が面白おかしく伝わるように指導することも珍しくない。

みんながみんな、好き勝手に言いたいことを言っているだけのバラエティー番組など面白いはずがない。

視聴者からはハプニングと受け止められるような会話の流れも、すべては計算のうえに成り立っている。

場の盛り上がりは自然に生まれるものではなく、「計画的に生み出すもの」だと理解しよう。

 

 

モテる男は徹底的に「会話の練習」をしておく

徹底的に「会話の練習」をしておく

 

さて、おおまかにプロのトークについて考察したが、これらの要素は、我々が普段交わすおしゃべりにも欠かせないものだ。

トークに大切な3つの要素とは……

 

・日常的に面白いことを意識して集めておく。(ネタ帳)
・とっさのときにも面白いことが言えるように、ネタを練り上げ、練習しておく。(反復練習)
・場の空気を読み、全体の流れを把握する。(臨機応変)。

 

まず、「ネタ帳」は今日からでも始めてほしい。

書きかたにフォーマットはない。

日記のような形式でもいいし、アイデアノート的に単語の羅列でもかまわない。

あなたの中に面白いことが蓄積されていくのが目的なのだから、わかりやすいようにやればいいのだ。

書き留めておいた「面白いこと」を、今度は他人に伝えるために、ネタとして練り上げ、口に出して練習する。

ここで、何が面白くて何が面白くないかという、非常に主観的な判断が必要になってくるわけだが、これに関しては目を肥やすか、第三者の判断を仰ぐよりほかに方法がない。

バラエティー番組は、どれも最高の教科書となる。

お笑いの動画配信番組を繰り返し観るのもいいだろう。

友人に「自分の話の問題点」について忌憚のない意見を聞かせてもらえれば、さらにレベルアップが望めるはずだ。

 

実際に、バラエティー番組を見ながらトーク力を増した男がいる。

彼は、番組の中に自分がいることを想定して、「自分ならどう発言するか」を練習しながら見ていたそうだ。

それも、メモ帳を持ちながら行なっていたという。

気の利いたセリフや、参考になるものすべてを書き込んでいき、メモ帳が3冊になったときには、「強い自信」を持てるようになったそうだ。

知り合いに頼むのが気まずかったり、せっかくならプロの視点からレクチャーしてほしいという人は、「しゃべりかた教室」などに参加すれば、「あなたのどこを改善すれば、より面白いトークが身につくか」を指導してもらうことができる。

 

ろくに会話をしていないのに、連絡先を聞き出そうとしたり、女性が関心を持たない話を続けたりすることもある。

また、女性が話し始めると、話の腰を折ってしまっていたりする。

こうした失敗をしてしまうのは、女性のリアクションを見ずに話しているからだ。

また参考までに、twitterやインスタグラムに代表されるSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)で、他人の投稿を読んでみるのも勉強になる。

これは「投稿」とはいえ、インターネットで万人に公開されるブログに近い形式のもので、参加者の中には、他人に読まれることを意識して面白い投稿をする人もいれば、まったく何も考えずにつまらない投稿をする人まで、さまざまな人たちがいる。

読んでいて面白い投稿というものは、たとえ素人の文章でも、文中に「ネタ」「リズム」「間」があり、説明が簡潔なものだ。

逆につまらない投稿には、それらの要素がいっさいない。

何を伝えたいのか皆目見当がつかず、読んでいても苦痛を感じることだろう。

よい手本として、ときには反面教師として役立ててもらいたい。

 

 

臨機応変の要素=空気を読む技術

臨機応変の要素=空気を読む技術

 

日常会話には「筋書き」がない。

近しい間柄であればあるほど、その内容はアトランダムで予測しづらく、気の利いたやりとりがボンポンとできるようになるまでには、かなりの訓練が必要となる。

台本の存在しないやりとりをする場合は、トークの「即興性」が求められる。

「即興性」とは、すなわち「空気を読み、流れの中で的確に自分の引き出しからネタを取り出してコミュニケーションを取る技術」だ。

これは対人関係の中でしか磨かれないから、とにかく「場数をこなす」ことが重要だ。

というより、場数をこなす以外の上達方法はない。

「場の空気を読む」といっても、もしあなたが「空気の読めない人」なのだとしたら、自分が「空気を読めていない」という事実にさえ気づいていないはずだ。

したがって、あなたが「場を読めているのか、いないのか」の判断は、他人に委ねるしかない。

「自分は、場の空気を読めていないのかもしれない」と少しでも心当たりのある人は、近しい人に相談してみてほしい。

素直な気持ちで教えを求めれば、必ずよい忠告が得られるはずだ。

このように、口下手な人にとって、「場の空気を読む技術」はなかなか身につくものではないのだが、とても重要な技術なので、場数をこなしてぜひともスキルアップしてほしい。

トークが上手な人たちは、早くから「会話術」の大切さに気づき、意識して身につけ、かつ磨き上げてきたわけだから、さすがにすぐには追いつけない。

でも、今現在口下手な人には何の救いもないのかといえば、これがそうではない。

かつて、「場の空気を読まない人」がいた。

彼はいつでも声のトーンが低くボソボソと無表情でしゃべるのである。

しかし、彼に次のようにアドバイスしたところ、かなり改善することができた。

「みんなが楽しそうに話すときには、楽しそうなトーンで、早口でしゃべっているときには、早くしゃべるようにしよう」

みんなと同じテンポ、同じ声の高さ、同じスピード、同じ間の取りかたをマネしてしゃべるだけでも、「その場の空気」に合わせることができるのだ。

 

 

<執筆ライター 吉田たもつ副委員長>

 

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