「泥酔客をさらに泥酔させ、ボッタクリ&金品強奪!
店長告白! 朝キャバの壮絶なボッタクリの現場!
早朝の罠
都心などでキャバクラの深夜営業が厳格に取り締まり対象になった結果、朝や昼に営業する「朝キャバ」や「昼キャバ」が誕生した。
当初は一過性の流行で終わると思われていたが、人気は定着し、今では有名店も朝営業を始めている。
しかし、一部ではとんでもない店があるもので、「悪魔のモーニングセット」と呼ばれる悪行を重ねているから要注意だ。
新宿・歌舞伎町の朝キャバ店の店長・W氏は内情を暴露する。
「朝営業の店の客層は、ホストやキャバクラの従業員などナイトワーカーか、もしくは朝まで飲んで酔った勢いでやってくる泥酔客。前者は同業者だから知った飲み方をする。つまり、そんなにカネを落としてくれないってこと。だから、悪質店は後者の泥酔客からおカネを取ろうとする。その方法がちょっと悪質で、ボッタクリに近いかもしれませんね」
朝キャバは朝5時〜お昼ぐらいまでの営業が普通。
1時間のセット料金が4000円~などと格安にしている店が多く、普通に飲めば確実に一人1万円以下で収まる。
しかし、一部の店では泥酔客の客単価が3万円以上にハネ上がるというのだ。
W氏が続ける。
「客には最初、「朝はお得なモーニングセットがあります」と説明する。安いと思うでしょうけど、そのモーニングにはシャンパンが付く(笑)。さらに「トーストとフルーツは?」と聞く。たいていの客がサービスだと思って注文するけど、トーストは一枚2000円で付属のバターが1000円、フルーツは3000円の別料金なんだけどね(笑)。店としては客が酔っ払っているほどボッタくれるから、キャバ嬢には客が気持ち良く飲めるようにハイテンションな接客をさせています。悪質店では、そこかしこでイッキコールが巻き起こっていて、朝とは思えないほどの盛り上がり」
客は会計時、金額を見て驚くが、超のつくボッタクリ額でもないため、泣き寝入りするという。
さらにもっとヒドい店もある。
どうせ朝の客は太客にならないから
「別の悪質店には、記憶をなくすまで客を酔わせ、 時計を盗んで質屋に売る店もある。たいてい客はトイレで酔い潰れるから、介抱を装って私物を物色する。そこで金目のモノがあれ 剥ぎ取るんだ。もともと酔って店に入るから、どのタイミングで時計をなくしたかなんて覚えてないでしょ? その店では朝からキャバ嬢と「バクダン (テキーラ入りビール)」のイッキ飲み競争するのが名物なんだけど、キャバ嬢のグラスには水が入れてあるだけ。キャバ嬢を酔わせようと頑張っても、必ず先に客が潰れて、記憶とともに身につけているものもなくなるという仕組み。完全に強盗だよね(笑)」
近年、同様の手口で泥酔客から金品を盗んだ東京池袋のキャバクラ店長が逮捕されるという事件も起こっている。
悪質な店長の下で働くキャバ嬢も同罪だ。
朝キャバ歴1年のマイコ(18歳)は言う。
「朝とはいっても、結局、夜のコたちが延長で働いているんです。夜8時から午前1時までが前半戦で、仮眠して5時から後半戦という具合。かなり疲れてるから泥酔客にはサッサと酔い潰れて寝てもらいたいんですよ。ホストなら朝の常連になってくれるかもしれないからちゃんと営業するけど、それ以外の一般客はイレギュラーで来るだけで絶対、太客にならない。リピートしてくれないとわかってるから、ムチャな営業になるんです」
断っておくが、これはごく一部の悪質店の話。
真面目に営業をしている店ももちろんある。
ちなみに朝キャバの優良店では、こんな朝ならではの女のコが働いているようだ。
「コールセンターなんかの24時間勤務の会社で働くOLが出勤前に働いたり、午前中暇な女子大生もいる。変わったところでは主婦かな。子供を幼稚園や保育園に預けた後、その足で店に来て昼すぎまで働くんだ。「スーパーのレジ打ちより時給がいい」ということでママ友たちがサークル感覚でバイトしてる。夜よりもよっぽど口説き甲斐があるよ」(前出・W氏)
まだ発展途上の朝キャバは優良店と悪質な店のカオス状態だ。
店選びは慎重に。
激安なのに変態プレイをやらされ……愛人たちの苦悩
人気モデルも必死に裏引き!デフレ下の愛人相場は5万円?
利害関係
長引く不況のニッポンだが、牛丼やユニクロなどのファストアイテムだけでなく、愛人に渡す月々のお小遣いや、1発あたりの援交価格も例外ではない。
値段はどんどん安くなってきているのだ。
「バブルの頃のホステスは、店の1軒でも出してもらえなきゃ、愛人になんてならなかったよ。でも最近のキャバ嬢は月5万円でも愛人やってるって言うから、お手軽だよね」
そう語るのは、六本木でカウンターバーを営むTさん。
今年7周年を迎える店には、マスターを慕い周辺のホステスやキャバ嬢がこぞって訪れている。
「このコたちは、ナンバーだから出勤時間が遅いんだよ。同伴の待ち合わせに使ったり、出勤前に1杯飲みに来るコもいる」
しばらくすると3人のうち二人のキャバ嬢に男性の迎えが現れた。
一人は恰幅の良い実業家タイプ、もう一人はベージュのスーツを着こなす業界人タイプ。
見るからに羽振りの良さそうな中年男性だ。
両組が出て行ったあと、Tさんは、二人とも愛人契約をしているとこっそりと教えてくれた。
一人は赤坂、もう一人は六本木のキャバ嬢で雑誌モデルもしている有名なコだという。
Tさんは「今のコたちが裏引きでどのくらいもらってるか教えてあげて」と言うと、カウンターの端で携帯を眺めていたキャバ嬢がこう即答した。
「店に100万、本人に手渡し60万くらいじゃなかった?」
彼女の名前はハルカ(29歳)。
長らく六本木のナンバー嬢として君臨していたが、太客の一人と結婚することが決まり、現在は消化試合のように、毎日1時間ほど出動すれば良いのだそう。
ちなみに彼女が言った言葉の意味は、店で月100万円のおカネを落とさせなおかつ60万円の小遣いをもらうという意味だ。
もちろん、店側は男と嬢の契約内容は知らない。
シャンパン1本で枕営業するコも
「今、人気のナンバー嬢だったら相場はそのくらい。相手は政治家のバカ息子、ベンチャー系の若社長、ヤクザ、大手企業の役員だったり……まぁ、いろいろですね。女のコも毎月、確実に店に100万落としてくれればナンバーの地位も確保できるので、愛人やってる有名嬢は、皆さんが思ってる以上に多いですよ。店側のオーナーや店長は知らないけど、黒服レベルでは黙認してるところが多いみたい。特にキャバ嬢雑誌とかでモデルやってるコたちって、実際に店での稼ぎは大したことないから、お誘いにも軽く乗っちゃうんですよ」
有名キャバ嬢雑誌などのモデルで、実際に店舗に出ているコをほとんど見かけないワケはそれだったのか! と、こちらが驚いているとハルカは笑いながら続けた。
「まあ、本気でナンバーになるようなコは、撮影なんか行ってる暇ないですからね。あと、さっきマスターが5万でも愛人になるコがいるって言ってたけど、今、シャンパン1本で枕するようなコも大勢いますよ。手渡しで5万円くれるなら、ホイホイ愛人になりますよ。愛人って、結局は定期的にセックスしたい男と、お金をもらいたい女、この2つの利害が一致すればいいわけだから。枕に抵抗のないコにとっては、これほどありがたい話はないんです」
愛人になるキャバ嬢の多くは、営業努力をするよりも自らのカラダを捧げるほうが楽だと思うタイプなのだとか。
しかし、Tさんは声を潜めて最後にこう耳打ちしてきた。
「でも契約金が高額になればなるほど、とんでもない性癖に付き合わされるからね。あるスポーツ選手の愛人はハードなSMプレイでいつも腕や足にアザができてたし、ある官僚の愛人は、スカトロ趣味で、ウンコの浮いた湯船に二人で入らせられるって……。ハルカが思ってるほど、ラクな世界ではないんだよ」
軽妙なトークや女性らしい気遣いでナンバー嬢を狙う労力よりも、変態プレイを続ける愛人稼業を選ぶ割合が、今後増えていくことは間違いないとTさんは言う。
心理学を学んだ特命プロファイラーが活躍
FBI並の情報分析をして、顧客を丸裸にする店があった!
心理作戦
得意客のハートを掴むため、好む話題や趣味などを押えておくことは、店や嬢にとって当然のこと。
しかし、なかにはかなり行き過ぎた顧客のプロファイリングを行うインテリジェンス・キャバクラ、とも言うべきあこぎな店が存在するという。
「私が昨年夏頃まで働いていたお店の話です。そこは、六本木界隈ではちょっと高級な部類に入る店で、一見、何の変哲もないキャバクラだったんですけど、その裏では顧客のデータ管理という名目で、FBI顔負けの諜報活動が繰り広げられていたんです」
そう語るのは、キャバ歴4年のN美(23歳)だ。
「接客の際、靴や時計のブランドをチェックしたり、会話の内容から収入レベルを見極めるように店長から言われていました。それで客が帰ると、そうした情報を店が嬢に貸し出してる営業用のiPhoneから、クラウドサーバー上の「顧客データ」にすぐさま打ち込むんです。 ほかにも、趣味や好物などといったトークに役立つ情報のほか、これまで使った金額、ドリンクのおねだりの限界、会計時に伝票を見るかどうか、アフターや同伴の誘いに応じたか断ったか、などを書き込む項目がありましたね」
こう聞くと、さほど珍しくもないと思うかもしれない。
銀座では古くからこうしたことは行われているからだ。
しかし、プロファイリング・キャバクラとしての本領を発揮するのはここからだ。
「店には 大学院で心理学を学んだとかいう、特命プロファイラー。っていう肩書きのスタッフがいたんです。私たち嬢が集めたこれらのデータをもとに、それぞれの顧客に対する戦略を練っていましたね。それで客が来店すると、彼からその客に対する戦略が携帯メールで送られてくるんです。嬢はそのメールを控え室で確認してから席に着くんですが、例えば、「月末はいつも経費で飲んでいるので、今日はドリンクをガンガンおねだりすべし」や「その客は個人投資家だから、帰ると言い出したら、FXや株に興味があるから教えてと、切り出して時間を稼げ」という具合です。さらに黒服に対しても「タバコの吸い方から見て、あの客は会計時に伝票を見ないので、総額の2割程度ボッてもOK」といった指令が出ていたようです。また、「今日のお酒の飲み方を見ていると、アフターでイタリアンに誘うと高確率で付いてくる」と言った感じで特命プロファイラーが指示を出してくれていた。このデータのおかげで、空振りが少なく、ウザがられず効果的に営業できて楽でした」
太客には性癖をチェックして枕営業
またN美によると、この店では、特に大きな売り上げが見込まれる客に対しては、さらに踏み込んだプロファイリングを行っていたという。
「太客に対しては、特命プロファイラーが家まで後を付け、その資産価値を割り出したり、興信所を雇って職業や役職、女性のタイプや性癖を調査するということまでやっていたようです。こうして本物と判断された客は「マル太」と呼ばれ、つなぎ止めるために特別な計らいがされるんです」
その特別な計らいとは、ずばり枕営業のことである。
「うちの店には系列の風俗店から連れて来た。枕要員がいたんですが、指名で入っている場合でも、ヘルプとしてさりげなく席に着かせてアフターに誘い、相手の性癖に合わせて色仕掛けを行い、セックスに持ち込むというものです。とはいっても、毎回抱かせる訳ではないですよ。50~70万円くらい使わせて枕1回という程度。枕要員への日給が、セックスも含めて5万円だったらしいので、店側からしたら10%還元みたいなものですよね。家電量販店みたい(笑)。それで、毎週通ってくれて毎回数十万円使ってくれるなら安いもんですよね。」
N美によれば、この店の諜報活動は当時で約2年間に及び、得意4000人分以上の顧客データが蓄積されていたという。
懐具合や消費パターンが筒抜けになっていたとしたら、おちおち酔っぱらってもいられまい。
キャバ嬢のさりげないおねだりや、アフターの誘いが実は、緻密に計算され尽くされた結果のひと言だったとしたら、背筋の冷たくなる話である。
「歓楽街が封鎖寸前のパニックに
セクキャバ通りを壊滅させた、性病パンデミック事件の全貌
店内感染
茨城県にある有名な某歓楽街。
夜になると、下心とお金を携えた男たちがどこからともなく大挙する街で知られている。
そんな歓楽街が「封鎖寸前まで追い込まれる」という事件があった。
この街で30年近く客引きとして働いているT氏(48歳)は語る。
「当時、セクキャバが大ブームで、この界隈じゃ10軒ぐらいあったんですよ。で、僕は「D」というセクキャバでボーイをやってたんですけどね。ここはおっぱいパブで、挿入以外ならなんでもアリという店。チップ次第では、手コキも黙認してました。明け方になると、泥酔した客がフルチンで店内を飛び回ったり、陰毛を燃やして騒ぎまくったりする横で、別の客が女のコと真剣に舐め舐めチュッチュしているというような店でした。僕も、この街は長いですけど、まぁ一番低俗な店でしたね」
ある日、店の女のコ数人が高熱を出して倒れるという事態が発生。
最初は、Tさんもただの風邪だと思っていたようだ。
「でも、セクキャバで働いている女のコはほとんど保険証なんて持っていませんから、スポーツドリンクと市販の薬で1日だけ休んで、熱も下がってないのに、また働いたりしてました。でも、気がつくと徐々にみんなが高熱を出すようになって。みんな咳き込みながら、舐め舐めチュッチュするという日が1週間ほど続いたんです。すると、次にやってきたのが、性病の蔓延でした」
高熱を出して咳き込んでいるとき、粘膜が頻繁に接触すれば、ウイルスが移りやすくなるのはある意味、当然。
ヘルペス、淋病、コンジロームなどが伝染していった。
「誰がウイルスを持ってたのかはわかりませんが、みんな感染しやしやすい体質になってたのか、瞬く間に広がりました。キスやお触り以外にも、おしぼりから感染していたみたいで。ウチは激安店で売っていたので、おしぼり業者は入れてなかったんです。洗濯機で洗って出してたんで、本数も少なかったし、殺菌もしてなかった。咳き込んだ女のコが口を拭いたおしほりで、抜き終わった客のアソコを拭いたりしてましたから、感染するのも当然かもしれませんね。しかも、店長までコンジロームに感染しちゃって。店のコとデキてたのがバレてしまい、みんなから白い目で見られてました(笑)」
それでも、店は営業し続けていたというT氏。
客からのクレームを耳にするようになっても、シラを切り通したという。
「だって、「性病を持っているキャバ嬢が多数在籍してます!」なんて、そんなことがバレたら営業できなくなってしまいますからね。性病の症状が出た女のコは強制的に休ませて、系列のお店からヘルプを入れてなんとか凌いでました。でも、ヘルプのコもすぐ感染しちゃって……。結局、誰もヘルプに来てくれなくなってしまった」
10店舗にわたって感染が拡大!
店側も何とかこれ以上の被害を食い止めようとするも、その努力も空しく感染範囲はさらに拡大。
なんと、その界隈のセクキャバ10店舗にわたって、セクキャバ嬢と客が高熱と性病にかかるという事態に発展してしまったという。
まさに、パンデミック状態だ。
「ここまで広がったら、もう隠し通すことはできないと判断。他店とも話し合い、1週間の休業を決めました。それ以来、客足がばったり途絶えて、店は潰れちゃったんですけどね」
同じく、このパンデミック被害に遭ったセクキャバ「H」の元店長・W氏にも話を聞くことができた。
「あの事件は、本当にヤバかったよ。この街自体が封鎖されるんじゃないかって、ドキドキしたもん。ウチも女のコが高熱を出すところから始まって、ほどなく性病パンデミック。でも、ウチはコンジロームとヘルペスだけだったから、まだマシなほう。感染源は中国人って噂もあって、事件のちょうど1か月前に中国エステができて、そこが本番アリのハードな店。そこで謎のウイルスをもらった客がセクキャバ嬢に感染させたんんじゃないかって。まぁ、真相は今でもわからないままだよ」
歓楽街の封鎖は回避できたが、このH店も閉店に追い込まれたという。
大陸からやってきた謎のウイルスは、歓楽街の勢力図を変える成力を持っていたのは間違いない。
異国情緒あふれる顔立ちにご用心!
「私はハーフ」と偽装する不法就労フィリピーナが急増
産地偽装
キャバクラで時折見かけるハーフのキャバ嬢。
異国情緒あふれる顔立ちが好みのタイプなら、すぐさま指名を入れたいところだろう。
しかし、会社員・Lさん(43歳)が遭遇したハーフキャバ嬢は、彼を情緒不安定に陥れるほどの破壊力を持ち合わせていた。
物語の舞台は、東京郊外に実在したキャバクラ「0」だった。
「飲み会の帰りに、同僚と二人で「0」に行ったんです。最初は、ごく普通のキャバクラだと思っていたんですが、接客してくれた女のコの喋り方がカタコトというか、日本語が微妙におかしかったんです。理由を聞いたら「ワタシ、日本とフィリピンのハーフなんです。国籍は日本だけど、日本語がヘタでごめんなさい」と。一緒に席に着いた日本人のコが「彼女の日本語でわからないことがあったら、なんでも私に聞いてくださいね」とフォローしていました。そもそもハーフっぽい顔は好きだったし、一生懸命な彼女の姿が気に入って、帰り際に電話番号を交換しました」
すると、翌日、早速彼女から電話があった。
「その日は休みだったみたいで、一緒にご飯を食べる約束をしたんです。プライベートで会う彼女は、お店のときと雰囲気がガラっと変わって、とても素朴な印象を受けました。頑張って高めのレストランを予約していたので、彼女もすごく喜んでくれて、気がつくと終電間際。帰ろうと促したら「今日は泊まっていきませんか?」って。そのときは「ラッキー!」くらいにしか思っていなかったんですが、事が済んだ途端、彼女が豹変したんです」
帰り支度をしていると、彼女は突然、「マネー、マネー」と要求。
さらには、ハーフではなく、不法就労のフィリピーナーだと言い始めたのだ。
「もう愕然としましたね。「ウチのケツ持ちはヤクザ。マネー払わないとアナタ、ヤバイ」と脅されて、泣く泣く5万円払いました」
ハーフ偽装キャバクラが儲かるワケとは?
年間数百人のフィリピン人を不法就労させたこともあるというフィリピン嬢専門のブローカー・C氏(55歳)は、「フィリピンと日本のハーフを偽装し働かせるほうが儲かる」理由を、こう話す。
「フィリピンパブにすると、郊外だと客単価を高くできない。だから、表向きはあくまでも普通のキャバクラにして、日本人キャバ嬢もヘルプ要員として雇う。働かせるフィリピン人はある程度の日本語が喋れることと、「日本とフィリピンのハーフ」と言ってもられるぐらいのビジュアルのコに厳選。接客は、常に日本人キャバ嬢がヘルプにつくので、会話もカバーできる。また、この日本人へルプ嬢の存在はピンパブの目隠しとしても有効。傍目には「ハーフのコがそれとなく多く在籍するキャバクラにしか見えない」
フィリピン嬢の給料システムはフィリピンパブとほぼ同じ。
劣悪な環境の下で働かされ、もらえる給料も雀の涙だ。
「彼女たちの給料はすべてポイント制。同伴や指名、延長、フード1やドリンクまで細かく分かれている。それに応じて給料が支払われるのですが、どれだけ頑張っても月に7万円前後にしかならない。そのうえ、6畳一間のタコ部屋に7~8人で詰め込まれて共同生活させられる。だから、彼女たちはアフターや店外デートでお客からカネを巻き上げるしかないんだ。でも、L氏はまだラッキーなほうだね。「あなたの子供を妊娠した」とか言われ、財産の半分持っていかれ、今も払い続けている人もいるから」(C氏)
ハーフ偽装で人件費を抑えつつ、料金はワンセット7000円と通常のキャバクラと同クラスの価格設定。
これによって、店はボロ儲けすることができるというわけだ。
「普通のフィリピンパブより3倍は儲かる。ただ、フィリピン嬢の契約が半年ぐらいだから、彼女たちの帰国タイミングで店ごと潰さないといけないんだ。でも、新しいコが決まったら、また別の場所でやればいい。しばらく、こうした店は増えると思うよ」
ハーフっぽいキャバ嬢の横に日本人のヘルプ嬢がついたら、深入第りは禁物。
日本で失うもののない不法就労の彼女たちは、おカネのためなら手段を選ばないのである。